コリアンジャパニーズとは何か?

コリアンジャパニーズという言葉があります。これまで在日と呼ばれてきた人たちに対する新しい呼称として定着しつつあります。この呼称を意識的に用いた作家が金城一紀です。


「GO」の作家

金城一紀は、2000年に「GO」(講談社)で直木賞を受賞します。本作は、在日韓国人の青年が成長してゆく青春小説というべきものです。金城一紀の小説の特徴はとにかく楽しい、ということにつきるでしょう。金城一紀は、中学校までは民族学校へ通い、その後朝鮮籍から韓国籍へ変更し、日本の高校へ進学します。その学校は、偏差値は低く不良ばかりなのだけれど憎めない友人たちがいる学校であり、その様子はデビュー作となった「レヴォリューションNO.3」(講談社)の記述にも生かされています。

新しい在日文学

金城一紀は自らのアイデンティティを小説として書くにあたり、既存の在日文学と呼ばれるものに目を通したそうです。そこには、自らの存在や出自に悩むさまが描かれており、深刻ではあっても、楽しい小説ではありませんでした。そのため、これまでにない新しい小説を書こうと意識したそうです。金城一紀は多くの映画や小説に親しんでおり、構成がきっちりと練られた小説を多く上梓しています。近年は、ドラマの脚本を手がけるなど幅広い活躍を見せています。

    
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