編集後記の楽しみ

雑誌にはさまざまなコンテンツがつまっています。特集ページがあり、連載ページがあり、さらに広告ページといったものも、後世からしてみれば貴重な文化史的な記録となります。たとえばその当時の音楽雑誌を開けば、どういった作品が新作として出ているのか、あるいはどういう音楽が流行っていたのかといったことがわかります。


編集後記の楽しみ

そうした雑誌の楽しみ方のひとつとして、編集後記があります。編集後記は、その雑誌を編集していた人間によって書かれます。だいたいは編集作業の総仕上げとして書かれることが多いでしょう。作業でクタクタになっているときに、さらっと書かれるので、編集者の本音がかいまみえます。編集後記の内容はさまざまです。その雑誌の特集ができた経緯などを説明する業務日誌的なものから、その編集者の身辺雑記というべきもの、あるいは、もはや編集も何も関係ないような雑文などさまざまです。雑誌というのは、きっちりと作り込まれたメディアですが、その中で、ふっと漏れ出るおまけの要素というべきものが編集後記なのでしょう。

どんな編集後記がある?

これまで編集後記がそのまままとめられて、本になったものはいくつかあります。「編集者の時代:雑誌作りはスポーツだ」(マガジンハウス)は、日本にアメリカの文化を紹介したカルチャー雑誌として知られる『ポパイ』の編集長だった木滑良久によるテキストを集めたものです。常に新しいものに興奮する様子が描かれており、時代の空気を感じさせます。

    
コメント