あなたに師匠はいますか?

突然ですが、あなたに人生の師匠はいるでしょうか? 学校の先生であり、職場の上司であり、あるいは親兄弟など身内の人間でも、何かしらの影響を受けた人はいるでしょう。


長きに渡る付き合い

放送作家の鮫肌文殊が師匠との思い出を綴った本が『らぶれたあ:オレと中島らもの6945日』(講談社)です。鮫肌文殊はバラエティ番組で活躍する放送作家ですが、もともとは漫画やパンクロックを愛するサブカル少年でした。伝説の投稿雑誌『ビックリハウス』(パルコ出版)の「エンピツ大賞」で入選を果たすと、著作を出版。さらに中島らもに著作を送ったことで見初められ、関西で放送作家デビューを果たします。毎晩、中島らもと飲み歩き、食べた以上に戻すことから「クラインの壺」と名付けられます。本書の前半ではそんな楽しい日々が綴られます。

10年ぶりの再会

東京へ進出し紆余曲折あって放送作家で独り立ちできた頃、鮫肌は中島らもと再会します。ひどいうつ状態にある中島らもは1ミリも動かなかったそうです。さらに、彼は中島らもに謝らなければいけないこともありました。放送作家として多忙を極める中で、でっち上げた著作の帯を、昔のよしみで中島らもに頼もうとしたところ、10万円を請求されます。これは、こんなでたらめな本を書くなという師匠である中島らものメッセージだったのでしょう。こうした一言をかけてくれる師匠を持ちたいものだと思わされます。

    
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