人生へ迷ったら、哲学へ立ち返る?

哲学と聞いて思い浮かべるイメージはなんでしょうか。何か小難しい理屈をこねくりまわすもの、あるいは実践から乖離した抽象的な議論を繰り返すもの、現実には何も役に立たないもの、そうした非実用的なイメージが先行するかもしれません。しかし、哲学はきわめて実用的であり、仕事や人生へ迷った時に、立ち返るべきものだともいえます。


哲学を語る

そんな哲学の魅力を取り上げた本が小川仁志と萱野稔人による『闘うための哲学書』(講談社現代新書)です。本書では同年齢で、ともに哲学を学んだ2人が、哲学書の古典というべきものを取り上げて自由に語り下ろしていきます。愛とは何かについて考えた、プラトンの『饗宴』にはじまり、国家とは何かについて考えた、ホッブスの『リヴァイアサン』
、戦争と平和について考える感との『永遠平和のために』、われわれはなぜ社会の制度やルールにしたがわなければいけないのかを考えさせるミルの『自由論』など、多くの著作が取り上げられています。

日本の哲学書を

本書では日本の社会や文化の独自性を考えるために、西田幾太郎『善の研究』、和辻哲郎『風土』、福沢諭吉『学問のすすめ』といった日本の哲学書も取り上げられています。倫理社会の授業でタイトルくらいはならった人も多いでしょう。本書で気になる議論があれば、さらに原典を手に取るのも面白いのではないでしょうか。

    
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