「週刊本」とは何か?

現在、出版業界におけるひとつの流行ジャンルとして新書があります。政治経済、国際関係、雇用、ライフスタイルなどさまざまなテーマに関する新書が発売され、1時間ほどでその分野のエッセンスを知ることができます。そのようなコンセプトで80年代に刊行されていた新書レーベルが「週刊本」です。


80年代の新書ブーム?

「週刊本」は朝日出版社が、1984年から85年にかけて刊行した新書シリーズです。全44冊が刊行されました。「週刊本」の装丁は現在の新書サイズではなく、ペーパーバックのような軽い紙で作られており、文字のフォントも大きく配置されています。1冊は1時間とかからず読めるでしょう。それでも、執筆陣は豪華です。

誰が書いていた?

「週刊本」の執筆者は、当時流行していたニュー・アカデミズムと呼ばれる分野の書き手たちです。1号は文化人類学者の山口昌男による「流行論」です。そのほか四方田犬彦、岸田秀、フェリックス・ガタリなどの本があります。さらに中上健次が都はるみについて書いていたり、橋本治、鴻上尚史、渡辺和博など80年代を代表する書き手も多く参加しています。古本屋で見かけたら手にとってみてはいかがでしょうか。

    
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