全集の月報とは何か?

文学全集には、月報と呼ばれるパンフレットのようなものがついてきます。これは、全集の醍醐味というべきものでしょう。

おまけ要素?

月報は文学全集のメインの要素ではありません。ですが、その作家と親交があった人間がエッセイを寄せたり、あるいはその作家の研究者の作家論が連載の形で掲載されたりといった、おまけの要素があります。全集を買う人は、その作家の文章を初めて読むという人は少ないでしょう。むしろ好きであるからこそ、全集で持っておきたいという人が大半です。そういうコアなファンに向けた文章が多く掲載されているのが月報なのです。

散逸しやすい?

月報は、全集本体とは別に、全集に挟み込まれることが多いです。そのため、破損や散逸がしやすく、古本などでは月報があるかないかによって値段が変わることもあります。図書館などでは全集本体に月報がはりつけられていることもありますが、これだど本そのものが破損してしまいますので非常に保存が難しいのが月報なのです。

月報集も

講談社文芸文庫では、個人全集の月報集を出しています。基本的に2人から3人の作家がセットとなっており、武田百合子と森茉莉、藤枝静男と永井龍男などの組み合わせがあります。