夏の文庫フェアおすすめ3冊~ナツイチ2012編~

7月に入り、書店には夏の文庫フェアのフロアが新設される季節です。本好きな方はわくわくする季節ですね! 今回は3種類ある夏の文庫フェアの中から、集英社文庫が主催する"ナツイチ2012"のおすすめを3冊ご紹介します。


1. ハニー ビター ハニー

高校生歌人としてデビューした著者の初の小説作品です。全9編の短編で構成された短編集になっています。
・「こなごな」
壁掛けの時計が動かなくなったせいで、彼氏の浮気を知ることになってしまった。どうしたらいいんだろう?泣くことも責めることも、大きな心で許すことだって出来ない。
・「ねじれの位置」
大学の数学科に在籍している彼。初めのウチは、見ている世界が何もかも違うってことが新鮮だった。でもそのウチ、何もかも違うっていうことが、なんだか馬鹿にされているような感じもしてきた。
(他7編)

2. MOMENT

病院でアルバイトをする主人公が、ある末期患者の願いを叶えた事から"死を間近にした患者の願い事を一つだけ叶えてくれる必殺仕事人がいる"と言う噂が立ち、彼の元にたくさんの"最後の願い"が届くようになります。
・「仲間を見捨てた卑怯者として、南方戦線で俺が小隊長の命令で殺めた脇坂の家族に近づいて、その家族がどんな風に暮らしていて、どんなものを大事にして、どんな事に喜びを感じているのかそれを教えてくれ。」(第1章 FACE)
・「もしも今年と同じような夏がきたら、そのときは私を思い出して。」
(第3章 FIREFLY)

3. 歪笑小説

最新作にも関わらず、いきなり文庫で発売された事が話題になった『歪笑小説』。全12編の1話完結型で構成されており、著者の裏のライフワークとも言われています。「売れてる本が嫌いなんです」、「文芸誌って、読むとこ少ないから買わないんだよなぁ。」、「なんでこんな駄作が新人賞に。」などなど読者である私達が抱いてる疑問や思いに、出版業界にいる著者だからこそ書ける視点で、ブラックユーモアを満載にして答える作品です。

これから暑くなり、出かけるのが億劫になる事もあると思います。そんな時は、クーラーの効いた部屋で小説を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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