夏の文庫フェアおすすめ3冊~発見! 角川文庫 祭 2012編~

7月に入り、書店には夏の文庫フェアのフロアが新設される季節です。本好きな方はわくわくする季節ですね! 夏の文庫フェアのおすすめ紹介、第2弾は角川文庫が主催する"発見! 角川文庫 祭 2012"です。


1. 失はれる物語

『きみにしか聞こえない』が映画化されるなど、代表とされるホラー作品以外にも定評がある作家、乙一さんが書く、切なさ満載の短編小説です。

「失はれる物語」

交通事故でほぼ全ての感覚を失った主人公。主人公には、ピアニストになれるほどの実力を持ちながら、学校の音楽教師をしていた妻がいます。妻との会話は、唯一動かせる右指の動きで行われ、妻はその指の動きを音楽に見立てて演奏を始めました。どんなに長い年月を経ても変わらないと思っていた日常に、ある時、変化が訪れます。(他5編)

2. 5年3組リョウタ組

物語の舞台は、清埼県清埼市にある、希望の丘小学校。この学校の5年3組は、担任の中道良太の名前を取ってリョウタ組と呼ばれています。主人公である中道良太は、25歳の教師3年目の新米教師です。生徒が問題を起こしたり、ある教師の無断欠勤など学校の内外で巻き起こる様々な出来事に良太は一つ一つ真剣に向き合い、時には生徒と同じ目線に立ち、問題の解決に奮闘する青春小説。著者は、『池袋ウェストゲートパーク』など、数多くの代表作を持つ石田衣良さんです。

3. 巷説百物語

江戸時代を舞台に、小股潜りの二つ名を持つ又市が様々な悪事を"妖怪"の力を借りて解決する時代小説シリーズの第1弾です。

「小豆洗い」

雨に降られ、ある小屋で雨宿りする事にした僧。その小屋には様々な人がいて、暇つぶしに百物語でも、という事になりました。そのうちの1人、全国行脚で不思議な話を仕入れている山岡百介はこれ幸いと話を聞きます。僧が話をしていると、突然、小屋の外から豆を洗う様な音が聞こえてきました。やがて、暇つぶしだった百物語が思わぬ方向へ進んでいきます。(他6編)

切ない小説で涙を流すも良し、熱血な青春小説で熱くなるも良し。はたまた、怪談を読んで背筋を凍らせるも良し。夏の文庫フェアを利用して、"読書の夏"を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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