「お待ちしてください」「お座りください」はNG? 間違えがちなビジネス敬語の表現

お客様との打ち合わせで、少しの間待ってもらうときに

「お待ちしてください」
「お座りください」

という人が多いですが、これはNGなビジネス敬語の表現です。


「お待ちしてください」は失礼

お客様を応接間にお通しして担当者が来るまで待ってもらうとき、どんなふうに声をかけるのがいいでしょう?

「少々お待ちしてください」

これはお客様に対して失礼な言葉遣いです。「お待ちして」は「私はこちらでお待ちしております」のように自分の動作の謙譲語です。相手に対して「お待ちしてください」では、「謹んで待っているように」という意味になってしまいます。正しくは、

「恐れ入りますが、少々お待ちいただけますか?」
「申し訳ありませんが、少々お待ちいただけますでしょうか?」

となります。また、お待ちいただく場合には、具体的にお待たせする理由やおおよその時間を伝えるといいでしょう。担当者が来るまで時間がかかりそうな場合は、飲み物などをお持ちするとよい印象となります。

「お座りください」は犬のイメージ

お客様がお見えになったとき、担当者が受付に来るまでの間、ロビーの椅子などでお待ちいただくことがあります。そんなとき、

「担当者が来るまで、こちらにお座りください」

という声かけはNGです。「お座りください」は「座ってください」の尊敬表現ではありますが、「お座り」という響きから犬の「おすわり」を想像してしまう方もいらっしゃるからです。

また、「お座りください」は「着席してください」といったニュアンスが強いので、少しの間腰かけて待っていただくには、ふさわしいとはいえないでしょう。この場合なら、「担当者が来るまで、こちらにおかけになってお待ちいただけますか?」というのが好ましい表現です。

次の記事

「「クレジットカードご利用できます」は間違った敬語! 間違えがちなビジネスシーンでの敬語表現」

前の記事

「「コーヒーになります」は「今からコーヒーになります」という意味? 接客で気をつけたい敬語」

参考本

「知らないとゼッタイ恥をかく 敬語のマナー」

 

    
コメント