敬語は過剰に使ってはいけない! 二重敬語になってしまう敬語の使い方

「お読みになられる」のように、同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」と言います。敬語は、一つの言葉に一つが原則です。間違ってよく使われている二重敬語を紹介します。


二重敬語とは

二重敬語とは、1つの語句に2つ以上敬語を取り入れている表現です。指針では、「一つの語について、同じ種類の敬語を二重に使ったもの」と定義されています。例えば、尊敬語なら尊敬語、謙譲語Ⅰなら謙譲語Ⅰを重ねて使うのが二重敬語にあたります。

二重敬語の具体例

×「お読みになられる」

は、「読む→お読みになる」と尊敬語にした上で、さらに尊敬語の「〜れる」を加えたもので、二重敬語となります。

× 「社長がお帰りになられる」

は、「帰る→お帰りになる」と尊敬語にした上で、さらに尊敬語の「〜られる」を加えたもので、二重敬語となります。「お〜になる」と「〜れる」という違う尊敬語を2つ「帰る」にかぶせた二重敬語です。「社長がお帰りになる」にするのが正解です。

×「先生がおっしゃられた」

「おっしゃる」は尊敬語です。そこに「〜られる」を重ねた二重敬語となります。このように変換型の動詞を使うときには二重敬語になりやすいので注意しましょう。

習慣として定着している二重敬語

ただし、語によっては、習慣として定着しているものもあります

利用可能な二重敬語:尊敬語

お召し上がりになる
お見えになる

「お見えになる」は、「来る」の尊敬語「見える」と「お〜になる」を組み合わせた二重敬語ですが、習慣として定着しています。

利用可能な二重敬語:謙譲語Ⅰ

お伺いする
お伺いいたす
お伺い申し上げる

「お伺する」の「伺う」は謙譲語と「お〜する」を組み合わせた二重敬語ですが、習慣として定着します。

「ご芳名」「令夫人」なども二重敬語ですが、最近ではよく使われています。

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