尊敬語「れる」「られる」の使い方と注意点

尊敬語には、「聞く→聞かれる」のように多くの言葉に適用できる一般形か、「行く→いらっしゃる」のような変換型を使う場合があります。まずは、いろんな言葉に使うことが出来る、尊敬語「れる」「られる」の使い方と注意点について説明します。

「れる」「られる」をつけて敬意を表現

なんらかの動作をする人に対して、尊敬の意味をあらわす場合には、「起きる」「などの動作をあらわす動詞に助動詞の「れる」「られる」をつけます。

「れる」「られる」の具体例

「部長は、朝何時に起きられましたか」 「部長は、新聞を読まれましたか」 「この資料は、部長が書かれたものです」 「最近釣りを始められたそうですね」 その他にも、動詞に「れる」「られる」をつけて尊敬語にする言葉はたくさんあります。日常生活ではよく使われる、頻度の高い言葉を紹介します。

よく利用される「れる」「られる」の言葉一覧

来る→来られる 行く→行かれる 聞く→聞かれる 話す→話される 呼ぶ→呼ばれる 出る→出られる 送る→送られる 見る→見られる 買う→買われる 通う→通われる 着る→着られる 笑う→笑われる 教える→教えられる 受ける→受けられる

「れる」「られる」の注意点

「れる」「られる」は、助動詞で、受け身、可能、自発、尊敬の4つの意味で使われます。受け身の言葉、可能の意味を示す言葉と間違えられる可能性があります。例えば、「部長は明日行かれますか?」という表現は、 「課長は明日いらっしゃいますか?」(尊敬) 「課長は明日行くことができますか?」 (可能) とどちらの意味でもとらえることができます。また、「報告書を見られましたか?」も、 「報告書をご覧になりましたか?」(尊敬) 「報告書を見ることができましたか?」(可能) 「報告書を誰かに見られませんでしたか?」 (受け身) 多くの意味でとらえられてしまいます。また、「こちらのきのこ食べられますか?」は、 「このきのこを召し上がりますか?」(尊敬) 「このきのこを食べることができますか?」(可能) のように様々な意味でとらえることができます。このように、「れる」「られる」の形式では、違った意味にとらえられてしまう可能性があるため、敬意が伝わらない可能性もあります。そのため「れる」「られる」で使える言葉に変換形式の尊敬語があれば、 「来る→いらっしゃる」 「食べられる→召し上がる」 のように、変換型の言葉を使うようにするのが相手にわかりやすく伝えるためのマナーです。また、変換型の言葉がない場合は、「お読みになる」「お書きになる」のように「お〜になる」の尊敬語を使って言い換えると違う意味にとらえられる可能性もなくなります。

可能の意味で使いたい場合

食べるなどの動詞を、可能の意味の尊敬語で使いたい場合は、尊敬語の形にした後に可能の形にします。そのまま、「れる」「られる」をつけると受け身など別の意味にとらえられる可能性があるのでやめましょう。 食べる→召し上がる→召し上がれる 読む→お読みになる→お読みになれる 利用→御利用になる→御利用になれる) 次の記事「「れる」「られる」では敬語レベルが低い! 相手に応じた敬語を使おう!」 前の記事「よく使う尊敬語の敬語変換まとめ【動詞編】」