池上彰流わかりやすく説明する技術

「週間こどもニュース」のお父さんを11年務め、「分かりやすい解説」をさせたら右に出る者がいないと言われる池上彰さん。なぜあそこまでわかりやすい説明ができるのでしょうか?池上彰さんがわかりやすく説明をするために行なっている準備方法を紹介します。


■中心テーマを見つける

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人にわかりやすく話を聞いてもらうには、自分なりの話のキモになる伝えるべき中心テーマが必要です。中心テーマを見つけるためには、「何がわからないかを知ること」と「フロー情報とストック情報を使い分けること」が大切になります。

  • フロー情報:流れていく、日々新たに伝えられ、すぐに消えていく情報
  • ストック情報:本、辞典などのカタチで保存されているもの

■プレゼン力を伸ばす

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人にわかりやすく説明するにはプレゼン力が必要です。わかりやすく説明できる人の話は、聞いている人たちの頭の中に、同じ映像が浮かびます。つまり「絵が描ける分かりやすい説明の話」になっています。聞いているみんなが共通のイメージを持てるように話すことがポイントです。また、具体的な言葉で「話のフック」をつくることで、相手に興味を持って話を聞いてもらうことが可能になります。

■わかりやすく説明する5つのポイント

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1. 「話の地図」を相手に示す

「あらかじめ「いまからこういう話をしますよ」と聞き手にリードを伝えることを、”話の「地図」を渡します”。「きょうはここから出発して、ここまで行く」という地図を渡し、「そのルートをいまから説明します」という形をとることで、わかりやすい説明になります。話の最初に明確に出発地と目的地を示すことによって、相手が理解しやすくなり、自分がその地図をつくる過程において話をうまくまとめることができます。

では、その「地図」はどのようにすればうまく作れるのでしょうか。

2. 話の内容を「見える化」して構築する

構成要素を羅列し、上手に配列・加工することによって話を作り上げていきます。書いたり話したりすることによって、話の内容を自分の中から一旦外に出し、「見える化」を行います。「見える化」のポイントは、

  • 話すべき内容をまず箇条書きにしてみる。
  • 箇条書きにもとづいてリードを作る。
  • 箇条書きの内容がリード通りになっているか検討する。
  • リードにふさわしくないところがあれば、順番の変更、削除、追加を行う。

3. 「階層化」することで話の柱や枝を作る

これまでの作業で構築された話は平面的な内容になりがちです。立体的に話をするには「階層化」の作業が必要になります。発表したい内容をリストアップすることで、自分の頭の中で考えていることが見えてきます。その内容を整理すれば、さらに細分化でき、話の「階層化」が可能になります。

4. 話を聞く相手の立場に立つ

相手に最大限に理解してもらい、話の意味を肌で感じてもらうためには、聴衆がどのような言葉なら敏感にキャッチするかを考える必要があります。「専門用語を極力使わない」、「地図を多く使う」、などの工夫をします。

5. 本当に理解していればざっくり説明ができる

相手に複雑なことを説明しようとする時は、ついあれもこれもと内容を盛り込んでしまいがちです。より正確に伝えるために努力していることが、かえって相手の理解の妨げになっていることはよくあることです。しかし、本当に物事を理解している人は、説明すべき内容と割愛してもよい内容の区別ができているため、ざっくりと分かりやすく説明することができます。全体像が頭に入っているからこそ、落とすべき要素の選択も容易になるのです。

最初の単純化で満足せず、さらに高みを目指せば、「わかりやすい説明」ができるようになります。

■わかりやすい説明例

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「中国の人々が牛乳を飲み始めた。しかし中国は広くて内陸まで生の牛乳を運ぶことができない。そこで脱脂粉乳という保存できる形で運んで、地方の工場で脂肪を加えて加工乳にしている、というわけです。」

「夏休みがあるのが幼稚園、ないのが保育園」

「昼過ぎに帰るのが幼稚園、夕方まで預かるのが保育園」

「給食が必ずあるのが保育園」

池上彰流わかりやすく説明する技術

池上彰さんがわかりやすく説明できるには、上記の工夫をしているからです。わかりやすい説明を心がけるうえで参考にしてみてはいかがでしょうか?

    
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