人間関係を左右する絶大な言葉「いつもありがとう」

感謝の気持ちを伝えることは大切です。

「ありがとう」という言葉が持つ力は、とてつもなく大きいことを、あなたも実感しているのではないでしょうか。そこにもう一言加えてパワーアップさせることが大切です。それは、「いつもありがとう」です。

「いつも」を付け加えるだけですが、人間関係のつながりを左右するほど、とても大きな効果があります。今回は「ありがとう」の使い方を、JCBのカードのNo.1コンシェルジュとして16万人以上に接客をしてきた網野麻理さんに教えてもらいました。


ありがとうの本当の使い方

私がコミュニケーターのとき、カードの番号とお名前をお客様からうかがった際は必ず「いつもご利用いただきありがとうございます」とごあいさつすることになっていました。

しかし、請求金額が0円のお客様に対しても「いつもご利用ありがとうございます」と言うと、なんだか嫌味に聞こえるのではないかと疑問を持っていた私はある日、先輩に質問しました。すると、先輩はこう教えてくれました。

「ショッピングで利用されていなくても、私たちのデスクを利用してくださっている、もしかしたら毎月の月刊誌を楽しみに読んでくださっているかもしれないし、カードに旅行傷害保険が付帯されているから持ち続けてくださっているのかもしれない。どのような形でカードを利用されているのかはわからない。でも、年会費をお支払いいただいて、持ち続けているだけで『いつもありがとう』じゃない?」

指名を増やす魔法の言葉

「いつも」という言葉にはもう1つ意味があります。お客様は、JCBは普段使うメインカードではないかもしれませんが、「いつでもお客様のことをお持ちしていますよ」という気持ちを込めることができるのです。

言われたお客様も、悪い気持ちはしないはずですし、「たまにはこっちも使ってみるか」と思ってもらえるかもしれません。実際に私が、「●●様、いつもご利用いただきありがとうございます」と言うと、

「いやぁ、最近JCBは使っていなくてね。でも、できるだけこっちも使うようにするからね」と言ってくださる方が何人もいらっしゃいました。そんなときはすかさず、

「●●様、ありがとうございます。ご利用に関してご不便をおかけしたり、ご不明な点がございましたら、すぐに私宛にご連絡ください」とお伝えしていました。

何かあったとき、この人がフォローしてくれるならこっちを使おうかな、と気持ちが動くからです。こうして、カードを使わない未稼働会員のお客様も、カードを利用してくださる稼働会員に変え、かつ自分の指名を増やしていきました。

3度目がなくてもあえて言う

私は、この「いつもありがとうございます」を、仕事以外でも使っています。関係の浅いお付き合いの方にも、何かしていただいた際は、「いつもありがとうございます」とお伝えしているということです。そして、「ありがとうございます」はできるだけ具体的にします。

「いつも応援していただきありがとうございます」
「いつも助けていただきありがとうございます」
「いつも元気にしてくださり、ありがとうございます」
「いつも真剣に考えてくださり、ありがとうございます」

人は、「ありがとうございます」と言われることをやろうとするものです。これは、よく駅やコンビニのトイレなどに「キレイに使っていただき、ありごとうございます」と張り紙が貼ってあるかと思います。

「いつも応援していただきありがとうございます」と言うのは、何度も応援していただいているのであればもちろんですが、2度目にお世話になる応援だったとしても使います。

「いつも」を使うことで、より親近感を覚えてもらえるのと、「近い関係だと思っている」という自分の想いが伝わりやすくなります。また、3回目がない可能性があっても、「いつもありがとうございます」と伝えます。

私はこうして、親しくなりたい方、味方になってもらいたい方々との関係性を深めていました。逆に、残念ですがご縁を終わらせたいという方がいた場合、「いつも」は使わないほうがいいでしょう。それだけこの言葉は「継続性」を高める威力があるのです。

「いつも」を使うと、相手の頭では「今後」という言葉に置き換えられ、あなたとの今後のご縁をイメージさせることにつながってしまうからです。

あなたがもし、お気に入りの人と継続的にお付き合いしたい、またはもっと自分のことを知ってほしい、そんなふうに思っていたとしたら、相手にそれをしてもらうよりも先に「●●さん、いつも私の話をたくさん聞いていただき、ありがとうございます」と伝えてみてください。

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