あなたは一流か、二流か、はたまた三流か?

「一流と二流と三流、その違いは実は紙一重である」と話すのは『一流役員が実践している仕事の流儀』の著者である安田正氏。紙一重の差、しかしそういった小さな差、小さな習慣や心がけの違いが、10年後20年後、最終的には役職や社会的地位という目に見える違いとなってあらわれるのだそうです。

一部上場企業などへの研修を通して、55万人の一般社員、1000人を超える役職者と接してきた安田氏が、一流の人に共通する考え方を紹介します。


■会話をする時……

三流は、沈黙の達人。
二流は、しゃべりの達人。
一流は返しの達人。

一流は高いコミュニケーション能力を持っています。それは話し上手というよりも聞き上手であるということです。人は基本的に自分が話している時のほうが話を聞いている時よりも楽しいと感じます。接待の基本は相手を楽しませることですから、相手から話をうまく引き出し、話を膨らませることが重要になってきます。特に、共感する相づちは相手に気持ちよく話してもらうためには必須です。些細なことであれば自分の意見など二の次にして、会話の帳尻をあわせましょう。相手と自分が話す割合は、喫茶店などでの世間話では7:3、夜の接待の席では相手が食事をする時間も考慮して5:5がベターです。

■誰かと話している時……

三流は、メモを取らず忘れる。
二流は、相手の言葉を細かく書きとめる。
一流は、自分の考えをメモに取る。

いろんな意見が飛び交う会議の場は、アイデアの宝庫。一流の役員は、事務的なことは秘書に任せているというのもありますが、会議の場で湧いてきた自分のアイデアをひたすらメモに書き込んでいます。一流は人の話を聞いていてもそれを自分の発想に結びつける力を持っています。このような力をつけるには、まずは自分なりのメモ書き技術を確立することが大切です。要点をまとめる習慣が身につきますし、正確なメモ書きができれば仕事のミスが減ります。

■ビジネスの世界で……

三流は、借りを作っても返さない。
二流は、借りを作ったら必ず返す。
一流は、貸しを作っても忘れる。

ビジネスの世界において、「貸し借り」という概念はとても重要です。会社同士の取引だけでなく、社内の部署間での「貸し借り」も日常的に起こっていますよね。その際に重要なのは、いかに部署間で「借りっぱなし」の状態をつくらないかということ。この調整能力は、義理や恩義といった明文化出来ない概念が複雑に絡み合った日本企業の中で出世する必須スキルとなるでしょう。

一流役員は貸し借りに関して非常に敏感です。特にお世話になった人への忠誠心は忘れません。ここで興味深いのは、義理や恩義に敏感で「借り」が生じたら2~3倍で返してくるような一流役員は、自分が与えた「恩」についてはケロッと忘れてしまうことが多いことです。

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