自分を高める「いい背伸び」をしてみよう

本当にすごい人は、わざわざ背伸びをして自分を大きく見せたりはしません。しかし「残念な背伸び」ではなく、自分にとって必要な「いい背伸び」をすれば、まわりの自分を見る目も、きっと変わってくるはずです。    本文 ■本当にすごい人はごく普通にしか見えない 本当にすごい人というのは、ごく普通の人にしか見えないということはよくあることです。たとえば、先ほどもお話ししたヴァージン・グループを創設したリチャード・ブランソン氏もそんな方だそうです(私は個人的に大好きで、とても尊敬しています)。 彼は、どこに行ってもまわりの人たちと「イエーイ」と言いながら写真を撮っているような普通のおじさんらしく、気がついたら初対面の人の横で親しげにビールを飲んでいるということもよくあるそうです。 世界的に有名な経営者にもかかわらず、偉ぶらず、そういう気さくな雰囲気を身にまとっているのです。 ■不安から生まれる「残念な背伸び」はしない 本当にすごい人というのは、そのすごさを決して誇張したりはしません。背伸びをしてわざわざ自分を大きく見せたりはしないのです。 コンプレックスを隠そうとしたり、やたら高級品で身をかためて自分をワンランク上に見せたり、尊大な態度を取ったりするというのは、「残念な背伸び」です。「不安」から生まれる行動であり、よく見せようとしている。食品偽装みたいなものです。 こういう背伸びは、まわりの人の目には自信のなさに映り、信頼や好感を得ることはありません。 ■「いい背伸び」は自分をきちんと相手に伝える  これまでお話ししてきたように、相手に自分のよさをわかってもらうポイントは、下手に自分をいつわることなく、無理をせず、きちんと相手に伝わる自分でいることなのです。  ただし、「いい背伸び」もあります。それは必要な背伸びです。 『あぶない刑事』に出演されていた仲村トオルさんが以前、共演していた舘ひろしさんと柴田恭兵さんからこう言われたそうです。 「とにかく背伸びをしろ! かっこいいバイクに乗って、いいスーツを着て。そうすればいつかそれがお前のキャラクターになるから」 それを実行した仲村さんは当時を振り返って、最初は自分の身の丈以上のことをやっていてつらかった……とおっしゃっていました。ところが、これを続けるうちに、気がついたらまわりの自分を見る目が変わり、自分の役もしっくりくるようになっていたのだそうです。 まとめ  誰でも、少しは「背伸び」をしてみたいと思いますね。でも、それが「残念な背伸び」なのか、「いい背伸び」なのか、ちょっと振り返ってみたいと思います。自分にとっての「いい背伸び」って、どんなことかな……と考えてみるのもいいでしょう。 参考図書『なぜか好かれる人の「わからせる技術」』サンマーク出版 (2016/8/22) 著者:馬場啓介