相手のがんばりを認めることが自分のアピールにつながる

自分のことをアピールしたい、がんばりをわかってもらいたい、と思うときは、まず自分のことより、相手のがんばりを認めるのが効果的です。すると、相手もあなたのがんばりに気づいて、あなたを気遣ってくれるようになるものです。


まずは相手の話を聞き出そう

では、相手に興味を持ってもらうにはどうすればよいのでしょうか︱。
基本的に、人は「自分に関心を抱いてくれている人」に興味を持ちます。さらに自分の話をきちんと聞いてくれる人には、興味のほかに好感も持つでしょう。自分の話を聞いてくれる人に対しては、そのぶんだけ相手の話も聞かなくてはと思うものなのです。
先ほどの「『アピール=やみくもに主張すること』ではない」の上司と部下との例を思い出してみましょう。
上司のゴルフ自慢をたくさん聞き出せば、上司もあなたのことをもっと聞かなくてはという心理が働きます。そうすると、「最近、調子はどうだ?」というように、あなたについて聞かれる可能性がかなり高まり、アピールするタイミングが増えるというわけです。

相手が自分のよいところを見つけてくれるようになる

人間というのは、自分を認めてくれる人のことは認めたいと思うものです。

そして、そういう気持ちが生まれると、こちらがわざわざアピールをしなくても、がんばっているところやよい部分を一生懸命に、相手が自ら見つけ出そうとしてくれるのです。

たとえば、現在あなたは独身で、フルタイムで仕事をしているとします。隣の席の同僚は産休明けで、17時になるとさっさと仕事を片づけて帰ってしまいます。
あなたは彼女が帰ったあと、彼女の仕事をフォローするため残業することもある。ところが、彼女は自分が帰ったあとのあなたのがんばりにはまったく気がついていないようです。
これはけっこうつらいものです。
早く帰るのは仕方がないにしても、せめて、こちらがフォローしていることはわかってもらいたい。「ありがとう」のひと言でもあれば気持ちよく仕事ができるというものです。
こんなとき、「あなたが早く帰るぶん、私はあなたの仕事を引き継いで大変なんだから、ひと言くらいお礼があってもいいんじゃない?」なんて言ってしまうと、「私だって子どもがいて大変なのよ! 会社の規則を破っているわけでもないんだし、大きな顔しないでよ!」と口論になりかねません。
こうなると、がんばりをわかってもらうどころか、わかっていても、あえて見て見ぬふりをされてしまいそうです。

先に相手のがんばりを認めよう

そこで、こう話したらどうでしょうか。
「子どもがまだ小さいのに職場へ復帰して大変じゃない? それなのに仕事と育児を両立するなんてすごいよね。手伝えることがあったらなんでも言ってね」
こうやって先に相手のがんばりを認めるのです。
するとどうでしょうか。
「ううん、こちらこそ私の仕事をフォローしてもらってありがとう。あなたも私のせいで帰るのが遅くなったりしてるんじゃない?」
こんなふうに相手が逆にあなたを気遣う発言につながりやすくなるのです。

まとめ

自分をアピールし、自分を認めてほしければ、まず相手のがんばりを認めること、これが極意だったんですね。つい、自分のことを早くアピールしたい気持ちになるものですが、先に相手のがんばりを認める気遣いをすれば、自然に相手が気遣ってくれるようになるというわけです。早速使ってみましょう。

参考図書『なぜか好かれる人の「わからせる技術」』サンマーク出版 (2016/8/22) 著者:馬場啓介

    
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