社長が部下とのコミュニケーションで気をつけるべき3つのポイント

24歳で起業し会社が軌道に乗ったある日、社員の半分に辞められた経験からコミュニケーションの大切さを痛感した。株式会社怪物の代表取締役社長である徳永拓真さん。その後、部下とのコミュニケーションに力を入れるようになったことで業績が急上昇しました。大分の怪物の異名を持つ徳永さんが考える「部下とのコミュニケーションで気をつけるべき3つのポイント」を教えてもらいました。


1. カメレオンになる

スタッフとのコミュニケーションで気をつけていることの1つ目は、「カメレオンになる」ことです。つまり、スタッフ一人ひとりの性格や価値観に合ったコミュニケーションをするということです。

人はそれぞれ性格が違いますし、いろいろな価値観を持っています。だから、すべてのスタッフに対して同じ接し方では、どうしてもコミュニケーションがうまくいく人といかない人が出てきてしまいます。そこで、自分をカメレオンのように変身することで、スタッフに合わせていきます。

まず、スタッフとの普段の会話から、そのスタッフの性格や価値観を把握します。たとえば、「それはお客様のためにならないと思います」というように、話の中に「お客様のため」というキーワードがたくさん出てくる人は、お客様のことを第一に考える価値観の人ということになります。

そこで、そういう人には「それって本当にお客様のためになるのかな?」という形で話を切り出すのです。たとえば、「値下げしてもっとお客様の負担を減らしたい」というスタッフがいた場合、「値下げすることが本当にお客様のためになるのかな?」と切り出します。そして、

「値下げすれば利益はどうなる?」
「利益が減ると給料はどうなる?」
「給料が減るとスタッフのやる気はどうなる?」
「やる気が下がると、いいサービスはできるかな?」
「いいサービスができないとお客様が満足度はどうなる?」

といったロジックで、話を展開していきます。相手の価値観を頭から否定し、「会社の利益が上がらないからそれをしても意味がない」と言うほうがラクなのですが、それではスタッフは納得して動いてくれません。スタッフの価値観を尊重しながら、納得してもらうように質問していくことが重要です。

2. 初めての体験をさせてあげる

2つ目は、「スタッフに初めての体験をさせてあげる」ことです。これは、スタッフと話をする場所を選ぶときに心がけていることです。例えば、徳永さんは「何が食べたい?肉?魚?イタリアン?・・・」とスタッフに聞いてからお店を選ぶようにしています。

大人数での飲み会はある程度決まった居酒屋などで行いますが、スタッフと1対1や少人数で話すときは、その人たちが行ったことのない店に連れて行ってあげるようにしています。初めての体験というのは思い出に残りやすくなります。

このように、コミュニケーションの場所選びにも気を使ってあげることで、スタッフは喜んでくれ、やる気のスイッチが入るきっかけにもなります。小さなことですが、ときにはこうした細かな気遣いも、リーダーには必要です。

3. 給料袋に手書きメッセージを書いて渡す

3つ目は、「給料袋にそのスタッフへの手書きメッセージを書いて渡す」ことです。毎月の給料袋をスタッフとのコミュニケーションの場として利用しています。たとえば、次のようなメッセージを書きます。

「お客様と接するときの態度が1ヶ月前に比べてすごくよくなりましたね。何かきっかけがあったのですか? また、今後●●さんがさらに成長するために、●●さんが今取り組みたいチャレンジは何でしょうか?」

メッセージのポイントは2つあります。1つは、そのスタッフの成長したところをほめてあげることです。普段から気がついたときに、できるだけその場でほめるように心がけていますが、なかなか直接ほめることができないケースもあるため、こういう形でのコミュニケーションは有効です。

2つ目は、必ず質問を入れるようにしています。質問を入れる理由は、一方的なメッセージだけだと読んで終わりになってしまいますが、質問を入れることによってスタッフ自身に考える時間を持ってもらうことができるからです。

スタッフ自身が考え、自ら気づいて、行動してくれれば、それが一番いいモチベーションになります。また、このような書き方に変えてから、徳永さん自信も意識してスタッフのいいところを探すようになり、スタッフ一人ひとりのことをじっくりと考えるよい機会にもなるそうです。

また、メッセージに質問を加えて伝えることでスタッフ自身が自分で考えて行動できる、自立型社員が多く育つようにもなります。徳永さんの場合、起業したときから給料袋を使っていたので給料袋を利用していましたが、何らかの手段で月に1回スタッフへのメッセージを紙に書いて渡すことがおすすめです。

以上が、大分の怪物の異名を持つ徳永さんがスタッフとコミュニケーションで心がけている3つのことです。コミュニケーションは、ただ話をすればいいというものではありません。話す内容も、話し方も、話をする場所も重要です。スタッフとのコミュニケーションやマネジメントについてさらに知りたい人は徳永さんの著書「チームの「やる気スイッチ」を入れる5つの方法 自ら動き出す自立型スタッフの育て方」を読んで見てはいかがでしょうか?

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