仕事のあらゆる場面で使える、マッキンゼー流「会社を調べる技術」

新規の取引先のことを調べたり、依頼主の状況を調べたりと、就活を終え社会に出ても仕事につきまとう「企業研究」。企業を調べる、というと漠然としていますが、きちんとコツがあります。それは「ヒト・カネ・モノ」のフレームワークに沿って調べるということです。
マッキンゼーで多くの企業研究を行ってきたプロリサーチャー上野佳恵著、『「速さ」と「質」を両立させるデッドライン資料作成術』から、このフレームワークについてご紹介します。


◆ヒトを調べて会社のカルチャーを知る

まずは「ヒト」。経営者の人柄は会社の雰囲気を大きく左右しますから要チェックです。ある会社の役員について知りたいと思ったらまずはその企業のWEBサイトを確認しましょう。上場企業であれば、有価証券報告書や事業報告書に、取締役や執行役員の生年月日、経歴などが記載されています。ネットで記事検索をすれば更に人柄が見えてくるでしょう。
さらに、会社全体として見た場合の従業員の年齢構成、企業風土なども考える必要があります。相手の会社の役員の年齢層が高く、自分たちの若くてワイワイガヤガヤしたやり方はどうしても合わないということは珍しくありません。
また、たたき上げが多いのか中途入社組が多いのかというのも会社の雰囲気を掴む上では重要です。

◆モノを調べて会社の歴史と戦略を知る

次に「モノ」。これはその会社が何を作っているのか・扱っているのかに加え、何を目指そうとしているのか、という今後の事業戦略の部分までを含みます。
何をやっている会社なのかということはその企業のWEBサイトで会社概要・事業概要などのページを見ればわかります。しかしそこで止めてはもったいない。WEBサイトのタブは一通りクリックして内容を見るのがマッキンゼー流です。
沿革を見ればその会社の成り立ちからここまでの変遷がわかります。所在地一覧を見ればどの程度の規模で事業展開しているのかが見えますし、ニュースを見れば最近の動きや力を入れている分野などもわかるでしょう。
また、WEBサイトだけではなく、ニュースや新聞記事を調べれば、客観的な情報も手に入ります。「日本経済新聞」などの経済・産業を扱う新聞や、「週刊ダイヤモンド」などのビジネス誌をチェックしましょう。

◆カネを調べて信用度をはかる

最後は「カネ」です。売上高はどのくらいか、利益が出ているのか、キャッシュフローをどのくらい持っているのかなど、経営状況、財務状況に関するデータを調べます。
やはり基本は企業のWEBサイト。上場企業であれば株式情報が公開されていますし、未上場であっても売り上げや利益などの主要な財務データを公開しているところがほとんどです。
複数の企業の財務データを見たい時には、『会社四季報』『日経会社情報』がコンパクトにまとまっていて便利。WEBサイト「Yahoo!ファイナンス」では『会社四季報』の情報をもとに、株価やニュースなども合わせて見ることができます。
詳細な財務データが必要な時には、有価証券報告書を見ましょう。こちらは投資家向け情報サイトや金融庁の「EDINET」から入手可能です。

いかがでしたでしょうか。企業研究はこのフレームワークが基本です。自分がその会社を調べる目的は何なのかをきちんと意識したうえでこのフレームワークに沿って情報収集を進めていきましょう。

    
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