各新聞の特徴とは。新聞を上手に活用しよう

日経新聞、朝日新聞、読売新聞、中日新聞など様々な新聞があります。新聞ごとに特長があります。各新聞の特徴を知ることで、新聞を上手に活用できるようになります。


読売新聞は外信面が充実

読売新聞は、国際面が充実しています。解説記事も充実しています。新聞のネット版には速報が載りますが、ほとんどの解説記事は、紙の新聞でしか読むことができません。ですから、国際情勢について詳しくなりたい、世界で何が起きていて、それをどう受け止めたらいいのかを知りたいと思ったら、読売の紙の新聞が大変参考になります。ネットを見ていれば、第一報は、紙版より早く知ることが多いのですが、その背景までをつかむことは難しいのです。このような点は、紙とネットの両者をうまく使いこなす上で、知っておいたほうがいいと思います。

書評欄、読書欄の充実度は朝日新聞

新聞の書評欄、読書欄で充実しているのは朝日新聞です。毎週日曜日の朝刊は、4ページにわたって書籍を紹介しています。朝日新聞の読者には読書家が多く、朝日新聞に書籍の広告を出すと、売り上げにすぐ反映することも出版業界では知られています。このため、大手書店チェーンのベテラン店員さんの多くは、朝日新聞を購読しています。お客が、「新聞に出ていたんだけど…」と言って本を探しに来た場合、その多くが、朝日新聞に掲載された本についてだからです。いわば仕事の準備のために朝日新聞を読んでいるのです。

ただし、朝日新聞の書評欄には、ときどきあまりに専門的な本が紹介してあって驚かされます。「こんな本を読もうという気になるのは、いったいどんな読者なんだ」と突っ込みを入れたくなることがあります。専門書はあまり広告に出ないだけに、その分野に興味のある人にとっては、貴重な情報源になるのでしょう。最近、大手書店では、「新聞の書評で取り上げられた本」をまとめて棚に並べることが多くなりました。新聞社が紙面掲載前にネットに書名を掲載、書店が準備しておくということも行われるようになりました。

記者同士の論争すらある毎日新聞

読売や朝日に比べれば部数の少ない毎日新聞ですが、紙面には自由な雰囲気があふれています。毎日新聞の「記者の目」という欄は、自社の記者たちが顔写真を出して実名で自由に意見を主張します。時には記者同士が論争になることもあります。「社論統一」ということのない、毎日新聞の社内の風通しのよさを物語ります。

たとえば読売新聞ですと、渡邉恒雄というカリスマ的な大記者がトップに君臨していることもあって、「ナベツネの意向には逆らえない」という「空気」のようなものがあり、「社論」に逆らうような記事や主張は出にくいのが実情ですから、毎日新聞の自由闊達さは貴重です。毎日新聞社は2010年、共同通信社に加盟しました。共同通信社は、全国の地方紙や放送局が資金を出し合って運営している一般社団法人の通信社。東京や海外に取材拠点を持てない地方紙に記事を送っています。朝日や読売などとともに毎日新聞は共同通信に加盟していなかったのですが、その方針を変更しました。日常の記者会見などの記事は、共同通信の原稿を使い、毎日新聞の記者は、空いた時間に独自取材をできるようにという趣旨です。

本音では、共同通信の記事を使用することで、毎日新聞の記者の数を削減しようという狙いがあるはずですが、他社の記者たちが記者クラブに縛られている間に独自の取材をして記事を書くようになれば、面白い記事が出てくる可能性があります。

日経新聞は商品面をチェック

日経新聞では、毎週月曜日朝刊に、「今週の予定」と題してその週の予定が出ます。政治から経済、企業、決算、社会、スポーツなどの予定が一覧になっていて、便利です。この欄は、別に切り取らずにざっと目を通すだけでも、「月曜日からの一週間、世の中でどんなことが起きるか」ということのチェックができます。

日経新聞で、面白いのは商品面です。商品面は、新聞の中の方の、目立たない場所にあります。ですが、石油価格の上昇や小麦価格の上昇など、私たちの生活に密接な関係を持つ商品の値動きや在庫の様子をいち早く知ることができます。毎日見ることによって、日本経済、世界経済の動向も見えてきます。大事なのは、読みながら抱いた疑問を頭の中にとどめておくことです。疑問を持ちながら商品面を毎日眺めていると、関連した記事が1、2週間後に出ていたりします。続報で、「その後こうなった、こういう理由だ」などの記事が載ることも、しばしばあります。

各新聞の特徴をおさえて、新聞を上手に活用しましょう

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