池上彰が紙の新聞にこだわる理由。新聞の情報収集術

「池上さんは、どうして紙の新聞にこだわるのですか?」

と池上彰さんは質問を受けることが、ときどきあるそうです。新聞の内容ならネット版でただで見られるし、紙だとかさばるため新聞をとらないビジネスパーソンも増えています。なぜ池上彰さんが紙の新聞にこだわるのでしょうか? その理由は新聞の情報収集術にあります。


わかりやすく伝える力を伸ばすには紙の新聞を読もう

2010年3月には、あの日経新聞が電子版の新聞を始めました。それでも「わかりやすく伝える力」を伸ばしたいと思うのなら、紙の新聞を購読した方がよいと池上彰さんは言います。インターネットでみんなニュースを見てはいますが、例えば、「ワシントンポスト」のサイトにアクセスが集中するのは、午前9時から夕方4時半までなのです。つまり、「職場で仕事の合間にニュースサイトをチェックしているので、見出しを見るのが精一杯」なんです。本文はきちんと読まれておらず、見出し検索にしか使われていません。

たとえばさまざまなニュースを配信するヤフーニュースでも、アサヒ・コムなどの新聞社のウェブ版でも、多くの人は、忙しい合間に見るわけですから、実は最初の見出しだけチェックという人が多いのでしょう。あるいは、見出しをクリックして記事まで行っても、本文の最初の部分だけで、「あ、こういう話か」とわかった気になって、やめてしまうことも多いのではないでしょうか。そうすると、結果的に思わぬ勘違いをしていたりすることもありえます。

ニュースの内容を勘違いしないためにも紙の新聞を読もう

「ネットでそのニュースは見たけれども」という人と話していて、とんでもない思い違いをしていることはよくありますよね。見出しだけ見て、ニュースの内容を勘違いしてしまうのです。その意味でも、やはり、ニュースはきちんと読んだほうがいいのです。毎朝出勤途中に、見出しだけを走り読みということも多いでしょう。ただ、紙の場合は、記事全体がとりあえず目に入ります。紙面での位置や大きさを一目で知ることもできます。そのときには、見出しとリード、最初の段落などしか読まなくても、後から読み直すことが簡単です。

紙の新聞ならデータとして手元にストックできる

池上彰さんが紙の新聞が大事だと思うのは、持続的に読み、それをデータとしてきちんとストックしておくことができるからです。ネットニュースでも大事だなと思った記事をプリントアウトすれば同じことですが、たまれば、膨大な量になってしまいます。

紙の新聞は、常に自己流の編集ができる、ストックできます。すべてが紙の情報によらなければいけない、と言っているわけではありません。ただ、紙の新聞なら、簡単に自己流の編集ができます。自分で必要だと思った面だけをビリッと破り、必要なネットのデータをプリントアウトして一緒にファイルにはさんでおけばいいのです。これによって自分なりの情報ストックとして編集することができます。また、紙の新聞は、手元に置いておけば、いつでも見ることができます。そのことが、池上彰さんにはいちばん重要なのです。

インターネット全盛が叫ばれる今こそ、紙の新聞による情報収集術を活用してみてはいかがでしょうか?

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