「やる気を出せ」だけの上司はうまくいかない。部下のモチベーションを上げるマネジメント方法

自分の部下があまり良い業績を残していなかったりすると、モチベーションを高めるためにも、ついつい「やる気を出せ!」などといったことを言ってしまうことがあるかもしれません。けれども、「やる気を出せ!」という言葉は上司が言ってはいけない言葉。全くの無意味です。では、上司はどうやって部下のモチベーションを上げていけば良いのでしょうか。そのマネジメント方法を紹介します。


■「やる気を出せ!」は上司の禁句

「やる気を出せ!」というのは上司の禁句です。そもそもビジネスの現場では、スポ根のような根性と体力だけで業績は伸びません。また、上司が部下に伝えるべきものは、仕事の具体的なやり方や方法、そして、それに加えて仕事に取り組む楽しさです。上からの命令で部下の動機付けはできないのです。

■業績が出ないなら行動を変えさせる

当然のことながら、結果とは行動の積み重ねの産物だとも考えられます。すなわち、結果を変えたければ、行動を変える必要があるのです。「やる気を出せ」と激励したところで、行動が変わり成果に結びつかないなら意味がありません。さらには、闇雲に人の尻を叩くような指導では、人の行動を変えられません。

■行動マネジメントを考える

部下が最大限の能力を発揮するための仕組みづくりを行動マネジメントと言います。再現性と検証性を備え、誰が、どこで、いつ実践してもうまくいくのが特徴です。

部下に、仕事を「やりたい」と自発的に取り組ませることで生産性の向上につながりますが、この自発的に取り組める環境づくりこそ行動マネジメントの基本的な考え方です。

■部下の「不足行動」を増やす

行動マネジメントを考える上で重要な二種類の行動があります。

不足行動

不足行動とは、長期的にメリットがあるけれど、なかなかできない行動のこと。勉強など、自分のためとなると分かっていても続かない行動は不足行動です。

過剰行動

不足行動に対応する行動として、長期的にデメリットであるが、ついやってしまう行動が過剰行動です。過剰行動ばかりになりすぎると、自堕落な生活を送ってしまいます。

もちろん仕事に取り組むビジネスマンには不足行動を増やしてもらい、過剰行動をする時間を減らすのが一番です。そこで、不足行動を促すために、意図的にメリットを加えましょう。すなわち、部下が正しい行動をした時に、報酬を与え、行動を強化、そして反復させるのです。与える報酬は本人が心から喜べるものであるなら、金銭にとどまらず、称賛の言葉でも何でも良いのです。なるべく早く、報酬を与えることがこのモデルのポイントです。ちなみにこのモデルはリインフォースモデルと言います。

部下が自発的に活動するようになれば、上司としての役割は果たせます。ただ檄を飛ばすのではないマネジメントを考えてみてはいかがでしょうか。

「「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~(石田 淳)」の詳細を調べる

    
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