ジャンプコミックスに学ぶ? 「さとり世代」を叱るときの4つのルール ~スタッフ・マネジメント虎の巻~

揄されることの多い今どきの若者、いわゆる「さとり世代」。叱ると辞めてしまうので叱れないという人も多いのではないでしょうか。しかし、スタッフ・マネジメントのスペシャリストである鈴木亮さんは、「叱るから辞めるのではなく、良い関係性ができていないから辞めていく」のであって、「時には叱ることが圧倒的に人を強くする」と語ります。

彼らは漫画『ワンピース』を読んで育ったジャンプ世代。「仲間」「絆」といった言葉が好きで、実は内に秘めた熱さを持っている若者たちです。自分たちの世代とは言葉のイメージや環境が違ってきている事実を受け入れ、叱ることを倦厭せずにハートでぶつかる。ここでは、鈴木さんの最新著書『仕事の99%はアルバイトに任せよう!』より、「さとり世代」を叱るときの3つのポイントをご紹介します。


1. 人柄を叱るのではなく、事柄を叱る

「さとり世代」が世代的に「打たれ弱い」という傾向があるのは事実。感情的になるあまり、頭ごなしに人柄を叱ってしまってはいけません。かえって逆効果になる場合もあります。なぜ叱るのか、明確な理由をはっきり伝えることが大切です。また、論理的に理由を説明しようとすることで、冷静になれることも多いもの。

具体的な事実に沿った説明をしながら叱ることで、何を叱るべきかを見失うことを防ぐのです。感情的に叱ることが必ずしもいけないわけではありませんが、意識して感情的に叱っているのか、感情的になってしまって、我慢できずに叱っているのかは雲泥の差があります。具体的な方法としては、叱るべき事柄を書き出し可視化するのがおすすめ。

2. 「自分で考えろ!」は、まったく通用しない

「打たれ弱い」だけでなく、「指示待ち傾向で、言われたことしかできない」とも言われる彼ら。でも、それは良く言えば、言われたことはしっかりやろうとするという意味なのです。叱るときにも、ここは意識しなくてはいけません。

あなたは相手のことを想い、成長してほしいという私情から叱っているはず。その成長するための方法をアドバイスしながら、叱るのです。1つで構いません。「叱られるのはわかったけど、だったらどうすればいいのか教えてください!」という彼らの心理に応えてあげるのがポイントです。愛情のない相手にアドバイスなどしないことは、冷静になれば誰でもわかります。「さとり世代」の若者たちも、アドバイスという行為から、あなたの愛情を少なからず感じてくれることでしょう。

3. アフターフォローより、その場でフォロー

基本的なことですが、フォローは必ず行ってください。しかも、アフターフォローではなくその場でフォローをするのです。これが意外と難しい。失敗したら、失敗を褒める。話の流れによっては無理やり感が否めないときはあります。でも、それでいいのです。

フォローをしようとしていることが相手に伝わるだけでも意味はあるのです。フォローをしようという行為は、いわば愛情の裏返し。「期待しているから、次は頑張れよ!」この一言で、相手の受ける印象がまったく変わるものです。時には、あなたがこのセリフを言うのではなく、言われている姿を想像してみてください。逆の立場で考えれば、この一言でどれだけ救われるかが想像できるはずです。

4. 「言いすぎて、申し訳なかった!」

最後に大切なのは、謝ることです。文字にすると非常にシンプルなのですが、これができない上司が本当に多い。どうしても感情的になってしまい、言いすぎたと反省することもあるはずです。ましてや自分が失敗したのに謝らないなんて姿を見て、部下は何を感じるでしょうか?

我々が彼らを見るように、彼らも私たちを見ていることを忘れてはいけません。特に、今の若者の洞察力は、私たちの比ではありません。観察上手な彼らは、よくあなたのことを見ているのです。プライドなのか、立場なのかはわかりませんが、何を大切にするかはあなた次第です。謝るというのは極めてシンプルな行動ですが、叱ることの中でも絶対に忘れてはならないポイントです。

3人に1人が非正規雇用者といわれる今、企業におけるアルバイト戦力化の必要性が高まっています。彼らを大切にし、辞めない環境をつくること。そのためには、アルバイトのメイン世代である20代、いわゆる「さとり世代」の特徴について理解し、正しいコミュニケーションを考える必用があります。

読者の皆様のなかには、アルバイトスタッフのマネジメントを担当している方もいらしゃるのではないでしょうか。鈴木亮さんの最新著書『仕事の99%はアルバイトに任せよう!』では、「やる気・責任・ノウハウをチームで共有し、売上を上げる」という観点から、今いる人材を上手く活用し成果を出すためのアルバイトスタッフ・マネジメント術を紹介しています。

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