イマドキ社員はなぜすぐ辞める?

「最近の新入社員はすぐ辞めてしまう」。人材不足に頭を抱える経営者からよく聞かれる言葉です。イマドキの若者の考えていることがよくわからない?昔に比べて根性がなくなった?やっかみを並べたくなる気持ちは分からないではありませんが、原因を突き止めなければ前には進めません。


社員面談で見えた“辞めたい3つの理由”

社員定着率96%を成し遂げたリハプライム代表取締役の小池修さんも、創業当初はすぐに離職してしまう社員たちに頭を抱える日々でした。そこで、3カ月に1度の割合で社員全員を対象に30分程度の面談を行うことにしたのです。これにより、社員が辞めたくなる理由がはっきりしてきたというのです。それは、①(有給)休暇が取れない②嫌いな人(上司)がいて自分を認めてもらえない③自分の将来が見えない、の3つに集約されていました。

今や有給休暇は当然の権利

多くの経営者が社会人になったばかりの頃は、有給休暇は急病などよほどのことがない限り使わないのが常識。下手に休めば、何かあったのかと同僚の間で妙な噂になったり、自分がその部署の中で置いていかれるのではと不安になったりと、簡単に休める環境などなかったのではないでしょうか。しかし今では、有給休暇は当然の権利という風潮が広がりつつあります。それに抗うような雰囲気が残ったままでは、若い社員からはたちまちブラック企業のレッテルを貼られてしまいます。

人間関係にも敏感

転職サイトのアンケート調査で、退職した理由第1位に上がっているのが、上司や経営者のやり方についていけなかった、もしくは気に入らなかったという、人間関係に直結したものです。同僚や先輩、後輩とうまくいかなかった、という理由も上位に上がっています。特に、職場のメンバーがあまり変わらない小規模な会社であるほど、ストレスは大きくなりがちだと、小池さんは指摘します。

自分の将来を意識する社員たち

そして、「自分の将来が見えない」。これを理由に上げるのは優秀な社員である傾向が強いと、小池さんは言います。言い換えればこうした社員に辞められては、大きな損失につながります。こうした自分の将来に対し強い意識を持った社員の流出を防ぐには、会社のビジョンと社員の夢を一致させることだと、小池さんは指摘しています。

参考書籍:小池修著「日本一社員が辞めない会社」(ぱる出版刊)

筆者プロフィール
足立謙二 時事通信記者を経てフリーライターに。雑誌「昭和40年男」、ねとらぼなどエンタメ系サイトなどでサブカル、アニメ、特撮などを中心に執筆。Twitterアカウントは@adaken

    
コメント