会社は「理念」ででてきている

経営理念とは創業時に抱いた「こんな会社を創りたい」「こんな会社にしたい」 という思いを言葉にしたもの。でも、リハプライム代表取締役の小池修さんは「経営理念は額に入れて社長室に飾ってあるだけではだめ」と強調します。理念を実践するとはどういうことか。掘り下げてみてみましょう。


不協和音を抑える効果も

経営理念に「笑顔で!」と掲げた会社があるとします。朝から元気で働くために朝礼をやろうとする。そんな時、「私は朝から元気だし笑顔の自信があるから、朝礼は出る必要ないし、それはそれぞれでやるべきものだ」と言ってくる社員がいるというのはよくあること。ここで、共通の「経営理念」がないと、リーダーは「そうだな、だけど協力してくれよ」 ぐらいの応対しか言いようがなくなってしまいがちです。
逆に「経営理念」がしっかりしていると「目的はチーム全員が元気になることだから、 自信のあるあなただからこそリードしてよ」といった返し方がしやすくなるというわけです。

自らのポリシーを理念に

創業者の思いを言葉にしたのが経営理念ですから、何を掲げても、もちろん自由です。しかし、経営を安定させるのが大前提である以上、自らのポリシーと理想の会社ビジョンを掲げたいものです。重要なのは社長と社員の心に火が灯るかです。会社の売上ばかりに走りがちな経営者もいますが、ロマンとそろばんの両方をイメージしたいものです。

有効な経営理念の作り方

社員に共感される経営理念を考える時2つの質問が有効だと小池さんは言います。
それは、①自分は誰を助けたいか ②なぜ自分がやるのか
①は「誰かを助ける仕事である」、「誰かの役に立つ仕事」というのがポイント。
一般的に、事業の目的とは誰かの困り事を解決することです。それをわかりやすい言葉で掲げれば、社員の共感が得られやすくなります。
②は「自分がやる理由」の明文化。正義の味方の決め台詞ではありませんが「自分がやらねば誰がやる!」といった使命感あふれる言葉には惹かれるものがありますよね。

見直すのに遅すぎることはない

経営理念の見直しは今からでも遅くはないと、小池さんは語ります。創業当初は漠然としていた理念だったとしても、今から心機一転、魅力的な理念を掲げて再出発すればいいと。理念は会社そのもの。社員の定着率を上げたいなら、躊躇する理由はありませんよね。

参考書籍:小池修著「日本一社員が辞めない会社」(ぱる出版刊)

筆者プロフィール
足立謙二 時事通信記者を経てフリーライターに。雑誌「昭和40年男」、ねとらぼなどエンタメ系サイトなどでサブカル、アニメ、特撮などを中心に執筆。Twitterアカウントは@adaken

    
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