箱根駅伝をビジネスに援用する

原晋の『逆転のメソッド 箱根駅伝もビジネスも一緒です』(祥伝社新書)は、2015年に初優勝を果たし、その後2018年まで4連覇を続けている青山学院大学陸上競技部の監督です。


営業マン出身

原監督の来歴はちょっと変わっており、元々は10年間の会社員生活を送っており、その時は営業マンとして活躍していました。これまでの指導法とは異なり、ビジネスシーンにおける営業の手法を箱根駅伝の指導へと援用したのです。著者は、作中でビジネスも箱根駅伝も根っこのところでは一緒であると述べています。それはどういうことなのでしょうか。

計画力と実行力

原監督を推し進めたのは、計画力と実行力でした。つまり、最初は目標を立てて、そこへ向かってゆくにはどうすればいいのかと試行錯誤していきます。最初から無謀な目標を立てずに、少しずつ進めてゆくことも必要でした。元々、青山学院大学は陸上界では無名といっていい学校でした。そのため高校の陸上界で活躍したトップクラスの人間が集まってくるという環境ではありませんでした。そうした場所から勝ち抜いてゆくには、日々の努力しかありません。さらに、ビジネスシーンにおいてもあるように、どのように人を育ててゆくのかといったところも重要なものとしてあげられるでしょう。

テクニックだけで人は動かない

さらに、本書では監督自身が自ら退路を絶って陸上部の監督へ就任したエピソードも記されています。それは自分を安全圏に置いておくだけでは、人は動かないということででしょう。そうしたアツいエピソードも語られているので、つい読んでみたくなる本に仕上がっています。

    
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