全管理職の禁煙を成功させた会社の秘密

喫煙者は煙草を吸っている間、仕事をしていません。それなのに同じ給料をもらっているのは不公平と思ったことはありませんか? さらに、煙草を吸うと病気のリスクが高まります。

しかし、どんなに喫煙の弊害を説いても、常習性のある煙草をきっぱり断ち切らせるのは並大抵のことではありません。しかし、ある方法で全管理職に禁煙をさせた株式会社武蔵野。一体どんな方法で全管理職に禁煙を徹底させたのでしょうか?


なぜ禁煙を義務付けたのか?

2000年ごろから、武蔵野の管理職には全員、禁煙を義務付けました。なぜか。喫煙者は煙草を吸っている間、仕事をしていません。それなのに同じ給料をもらっているのは不公平です。さらに、煙草を吸うと病気のリスクが高まります。定年前に入院されたり、死なれては、会社は大きな損害を被るからです。

しかし、どんなに喫煙の弊害を説いても、常習性のある煙草をきっぱり断ち切らせるのは並大抵のことではありません。そこで代表取締役社長である小山昇さんは一計を案じました。吸っていることを罰するのでなく、禁煙してよかったと思える仕組みをつくったのです。

禁煙手当

それが禁煙手当です。煙草をやめるとその時点で30万円支払うと決めました。その後、1年間吸わないと、さらに30万円支払う。禁煙すれば、最初の1年だけで60万円ももらえる夢のような仕組みです。

とはいえ、最初は誰1人として煙草をやめませんでした。お金をもらえるからといって、ホイホイ煙草をやめるヤワな社員は、武蔵野にはいません。最初に禁煙に踏み切ったのは、奥さんの入院でお金が必要になった課長のUさんでした。

その後、小山さんが「禁煙、禁煙」とあまりにうるさく連呼するものですから、根負けした管理職が一人、また一人と禁煙を始め、残る一人はKさんです。小山さんはKさんの名刺に、こんな肩書を入れさせました。

名刺マジック

「部長(タバコをやめたら)」

名刺交換するたびに「いいですねえ」と笑われます。こうしてさすがのKさんも煙草を断念。見事60万円をゲットしました。こうして2年以上かけて「管理職禁煙」を実現させました。

禁煙ごときに、こんなにお金と労力をかけるなんてと、呆れる人もいるかもしれません。しかし、この姿勢は経営者として、上司とて極めて重要です。こいつが「やる」といったら、絶対に「やる」。まずその姿勢を部下の脳裏に焼き付けるのです。

それができないかぎり、「部下が思う通りに動かない」という「上司のカベ」は乗り越えられません。社員に禁煙させると決めたら、会社が潰れてでも禁煙させる。会社の存続より、部署の成績より、上司としての方針徹底を優先する。その覚悟が、リーダーシップの源泉なのです。

禁煙の流れが広まる現在、社員への禁煙を義務付けるケースも増えてくるのではないでしょうか? 株式会社武蔵野の代表取締役社長である小山昇さんの新刊「小山昇の失敗は蜜の味 デキる社長の失敗術」に禁煙以外にも役に立つ仕事術が紹介されています。仕事の悩みがある人におすすめの一冊となっています。

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