時代が求める勝ち続けるリーダーになる方法

時代が求める勝ち続けるリーダーになる方法を紹介します。組織の発展段階に応じたリーダー像、運やツキを味方につける考え方もわかります。


時代が求めるリーダー

時代の流れを鋭く感じ取る感性を持ち、ビジョンや目標を掲げて、それを実現するための改革を断行して、新たな価値創造ができ、社内やそれぞれの現場でイノベーションを起こせる「革新型リーダー」が、いまの時代では求められています。

求められるリーダー像は組織の発展段階によって変わる

企業は、「創業」、「発展」、「停滞」、「衰退」というサイクルで動いています。それぞれの局面で求められる企業活動は異なります。それに応じて、リーダーシップの中身も変えていかなくてはなりません。

たとえば「創業期」や「発展期」は、将来のビジョンを描き、高い目標を示してみんなを引っ張っていく力が求められます。この時期は、自ら先頭に立つバイタリティも必要。チームリーダーならプレイングマネジャーとして結果を出すことも大切です。

急成長から一服して安定成長の「停滞期」に入ると、自ら先頭に立つというより、一歩引いたリーダーシップが求められます。この時期に入ると、頼りなかった社員も経験を積んで次のリーダー候補として育っているはずです。そういった人材に細かく指示を出すのは育成上、逆効果。適材適所で仕事を割り振り、裁量を持たせて任せる姿勢が重要です。

難しいのは「衰退期」です。衰退期に入った会社は、舵取りを一つ間違えただけで消滅することになります。それゆえ無難な選択をしてしまうリーダーが少なくありませんが、リスクを冒さず無難な経営をしているだけでは、ミスがなくても慣性の法則に従って衰退していきます。

衰退期に必要なのは、これまでの古いスキームを壊して、新しい価値を創造することでしょう。新しい価値を生み出してこそ、企業はふたたび「創業期」になり、次のサイクルへと突入していくことができます。

いま日本企業の多くは、衰退期に片足を突っ込んでいます。そこで求められているのは、課題を先送りして無難に生き延びるリーダーではなく、イノベーションを起こして新時代をつくっていくリーダーです。

絶対に勝負に負けない唯一の方法

BQが高いリーダーが、勝ち続けることができるのは、負ける勝負には手を出さないからです。どんなに優れた集団も、すべての試合に参加して全勝することはできません。なかには条件が合わなかったり、強力なライバルとぶつかる試合もあります。BQの高いリーダーはそれを知っているため、勝てる勝負だけを選んで試合に参加します。その結果、連戦連勝の集団が生まれるわけです。

ビジネスは結果がすべて。不利だとわかって勝負に参加するのは、潔いのではなく、何も考えていない証拠です。ただ、この戦略には弱点もあります。もともと弱者である中小企業の場合、勝てる土俵が少なく、結果的に試合放棄が続いてしまうのです。試合をしなければ、利益もありません。いくら負けなかったとしても、これでは会社を存続できません。

では、弱者はどのような戦略をとればいいのか。自分が勝てる土俵を自らつくることです。市場で戦うときは、自社にとって不利な環境にいるなら、まず勝てる市場を探すべきです。それが見当たらないのなら、自ら新しい市場をつくって勝負すればいいのです。アップルやグーグルなど、いまでは大手になった有名企業も、最初はそうやって勝利をつかみ、成長の原動力としてきました。ただ目の前に市場があるから、そこで戦うと考えるのは、単純なリーダーのすることです。

どの市場で戦えば、自社に有利に働くのか。
既存の市場が不利ならば、どのような市場を新たにつくり出せばいいのか。
それを真剣に考えて最適解を導き出すことが、リーダーが果たすべき責任なのです。

勝てないリーダーに共通する2つの要素

会社やチームを勝利に導くためには、運とツキを味方につけることが欠かせません。運やツキを直接コントロールすることは困難ですが、運やツキの流れを知れば、それを利用して自分やまわりの力を存分に発揮することができます。

運とツキの流れを熟知している経営者は、ツキが逃げていると感じればヘタに仕掛けず、守りの戦略に徹します。逆にツイているときは、まわりからは無謀に見えても、リスクを取って積極的に勝負にいきます。

いつもIQで合理的な判断を下すだけでなく、時には運とツキを感性で察知して非合理的な勝負に出ることもある。それがBQの高いリーダーの特徴です。運やツキには抗わずに対応することが勝負事の鉄則です。

ただ、運やツキがこちらにやってくるように環境を整えることは可能です。具体的には、行動量を増やすと運やツキに恵まれやすくなります。家にこもってじっとしていて、何か幸運に恵まれたという話はほとんど聞きません。幸運にめぐり合いたければ、アクティブに動き回ることが大切です。行動を増やせば、それだけ何かが起こる布石を多く打つことになります。いいことが起こる確率が変わらなくても、布石が多ければ良いことが起きる回数も増えるのです。

また、運やツキを味方にするには、ミスをしないことも大事です。野球やサッカーの試合では、一つのミスで試合の流れが変わることがよくあります。ビジネスも同じで、小さなミスによって運やツキの流れが変わるケースが珍しくありません。

たとえば、堅実に経営していたのに、不祥事を起こした途端に流れが変わりバッシングが始まることもあります。時には起こした不祥事と釣り合いが取れないほどのバッシングを受け、倒産に追い込まれるケースもあります。まさに不運としかいいようがありませんが、発端は自分のミスです。運がないことを嘆くのなら、ミスを減らす対策を考えるべきです。

楽観論と通じる部分ですが、「勝てる」という思い込みも運やツキを引き寄せてくれます。「勝ちたい」と「勝てる」は似ていますが、「勝ちたい」は「勝てないかも」という迷いの裏返しなので、勝負どころで腰が引けてしまうことがあります。

運をつかみたいなら、とにかく「勝てる」と思い込んでください。根拠がなくてもいいのです。自信を持って仕事にあたることで、きっといい風が吹いてきます。

今回紹介した内容を意識して、勝ち続けるリーダーになりましょう。

参考本

「BQ〜次代を生き抜く新しい能力〜(林野宏)」

    
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