部下のホンネ! こんな上司は尊敬できない!?

「部下の考えていることがさっぱりわからない・・・」とイライラしている上司も多い。「最近の若者は・・・」という決まり文句でグチをこぼす。しかし一方で、部下たちだって上司にストレスを感じているのである。その中でも多いのが、尊敬できない上司たちだ。

上司と部下がわかり合えない理由、またどうすればお互いの不満を解消できるのかというテーマにせまった『上司の常識は、部下にとって非常識』という本の中で著者の榎本氏は、部下たちの上司に対するホンネを心理学的な視点を用いて解説している。今回はその中から部下の不満の声をいくつかご紹介する。


■部下を育てようとしない上司

部下「将来のために力をつけるには、何をすればいいでしょうか?」
上司「与えられた仕事をしっかりすればいいだろう」(こいつ、何を言いたいんだ?)
部下「それ以外はどうすればいいですか?」(そんなんじゃアドバイスにならないじゃないか)
上司(なんだかしつこいなぁ)

今の若手は、もっと計画的に育てて欲しいという思いを抱きがちだ。なぜなら、大学のキャリアデザインの授業で計画的なキャリアの形成の重要性を頭に植え付けられた世代であり、今の働き方、今やっている仕事で将来のキャリアが決まると考えている。キャリアというものはつくるものではなく、つくられるものなのだということがわからず、目の前の与えられた仕事をこなすことの大切さをわかっていない部分がある。キャリア思考の強い部下の不満軽減のために、年に数回本人と話しあって、成長のための課題を設定するなどの工夫をすると良い。

■信念がなく尊敬できない上司

上司「じゃあこのA案を上に説得しよう」
上役を含めた会議が始まると
上役「このA案はちょっとまずいんじゃないか」
上司「やっぱりそうですよね。私もそう思ってたんです」
部下(おい、おい、どういうことだよ)

上に気に入られたい、出世したいと思っているだけの上司でも、仕方なく従ってはいるが人間として尊敬できないという不満がある。上役の顔色ばかりうかがうイエスマンの上司では、部下からの信頼は得られない。最終的に上役に従うとしても、部下のためにも上司として言うべきことを主張する、さらに自分の意見を持ち、それを貫こうとする気概ある上司が望まれる。

■すぐに他人と比較をする上司

上司「A君はちゃんと作れるのに、なんでお前はできないんだ」
部下「すみません」(あーあ、いくら頑張ったってA君にはかなわない。ダメだなぁ)

このような叱り方だと、部下の気持ちは大いに傷つき、自信もなくなり、モチベーションは下がる一方だ。叱るときに他の人と比較するのは、最もやってはいけないことの1つだ。他人と比較するのではなく、個人の過去と比べて評価する個人内評価をすることだ。そうすることで、部下自身が自分の成長を実感することができ、小さな自信を積み重ね、潜在能力を引き出すことにつながるだろう。

部下のホンネは当事者である上司には見えないもの。ここに挙げた以外にも、多くの場面で部下は不満を抱えている。本書では、そんな部下の隠れた33の不満について説明している。部下のホンネが知りたい上司の方は、この本を読んで、部下の気持ちを理解することを通して、同時に自分の態度を見直すきっかけとしてみてはいかがろうか。

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