社会常識の枠を越える若手の非常識にたじたじの上司たち

若者の考えていることがさっぱりわからないと悩む上司が急増している。これまでの社会の常識をはるかに越えた非常識な部下、その扱いに手を焼き、最近では上役なんかよりも部下に気を遣いすぎて、まいってしまう上司が増えている。

部下の気持ちを理解し、うまくかかわれるようになれば、手を焼くこともなくなると『上司の常識は、部下にとって非常識』の著者である榎本博明氏は言う。上司の常識が通じない部下たちはどんなことを考えているのか、具体的な例をいくつか紹介しながら、最近の部下の心理について見てみよう。


■注意するとすぐ反発する

上司「明日の資料、この前みたいにミスプリがないように頼むよ」
部下「わかってます」(いちいちうるさいなあ)
上司(なんだ、その言い方は)

なぜすぐに反発するのか、その背景には、自信がなく、見下され不安が強いことがある。生徒を傷つけないように異常なほどに過保護な扱いをする学校教育を受けた彼らは、傷ついて立ち直るという経験が乏しくなっている。注意された時に、無能だと思われたくないというような不安が強いからこそ、必死に虚勢を張っているのだ。
そのような部下には、注意するだけでなく普段から良い点を褒めることをセットにして、心の鎧を解除させておくことが大切だ。普段から褒められていれば見下され不安は解消し、反発は少なくなっていくだろう。

■上下関係に鈍感

部下「どうして私ばかりが雑用するんですか? 手が空いている人がすればいいじゃないですか」
上司「これまでも、まだ担当が少ない新人にやってもらってたんだよ」(ややこしいヤツが入ってきたな)

今の若い世代は、フラット意識が強いという特徴があり、命令されることにも慣れていない。子ども時代から同級生とばかり付き合い、上下関係をあまり経験していないためだと考えられる。
まずは組織の役割関係はフラットではないと言い聞かせ、部下たちの意識を変える必要がある。上司が部下に命令するのは偉ぶっている訳ではなく、当たりまえの役割なのだと教える。上司も、部下を奴隷のように扱うことがないよう、上下関係を勘違いしないことだ。

■電話を取ろうとしない

電話が鳴り出す・・・
部下(電話だ・・・早く誰か出てくれないかな・・・)
上司「ちょっと電話出てくれるか」(お前、何で出ないんだ!)
部下「はい!」(俺かよ、イヤだなあ、電話苦手だし・・・)

電話が苦手な若手が多い理由は、最近の若者はメールに慣れすぎていて、即座に対応しなければならない電話のようなツールに苦手意識を持っているからだ。その場に自分以外に人がいれば、「自分が出なくても何とかなる」という逃げの気持ちになりがちなのである。
まずは部下を電話に慣れさせる必要がある。電話を当番制にしてみるのもいいだろう。電話応対のハウツーも指導し、場数をこなすにつれて電話対応への抵抗感も和らいでいくはずです。

部下たちの思考の背景には、その世代特有の特徴が表れている。まずはその事情を理解してあげることで、部下たちとの関係をうまく築くことから始めていくと、余計な気疲れをしなくて済む。

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