行動経済学を漫画で学ぶ

行動経済学は、最近流行りの言葉です。人はなぜ商品を買うのか。そのそもそもの理由が明らかになればビジネスは上手くいくでしょう。しかしながら、行動経済学は人間の深い原理にも関係しているため、すべてがマニュアル通りというわけにはいきません。

雑誌連載を漫画化

佐藤雅彦、菅俊一、高橋秀明による『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(マガジンハウス)は、雑誌『BRUTUS』に連載された漫画作品を書籍化したものです。行動経済学の実際のところがわかりやすく解説されていますので、なるほどと腑に落ちる内容が多いでしょう。

人間の心理を描く

例えば第1話「堀の落書き」の巻では、アンダーマイニング効果について解説されています。子どもの落書きに悩んでいるおじいさんは、発想を転換させて子どもが落書きをするごとにお小遣いをあげるようになります。最初はお金をもらえるということで喜んでいたのですが、そのうちに義務感のように感じるようになります。さらにおじいさんにお金がなくなり、お小遣いをもらえないようになると、お金をもらえないのに落書きをするのはめんどうくさいということになります。報酬が動機を阻害するアンダーマイニング効果が生じたわけです。こうした内容が具体例をあげて紹介されていますので、興味がある人はまず手にとって損はない本だと言えるでしょう。