その商店街ならではのストーリーを磨き上げろ!【シャッター商店街の逆襲マーケティング4/4】

モータリゼーション社会の波に乗って圧倒的な集客を誇るバイパス沿いの大型ショッピングモールですが、彼らにも弱点があります。逆に地域に根ざした商店街だからこそ入り込める小さな「青い海」というものが存在します。たとえば、収穫祭や地鎮祭、夏祭りなど、その地域に古来から伝わっている伝統的な行事には、なかなか中央資本は入り込めません。また、地域との密着度で言えば、これも商店街には到底及ぶものではありません。つまり、ここに商店街が逆襲するための余地があります。


■その商店街のストーリーを発掘せよ!

それぞれの商店街には、ちょっとした名物があったり、昔からの街なら伝承などがあるはずです。

白鳥が飛来する街であったり、大判焼きが名物だったり、お好み焼きの店が多くあったり、美人の街として有名だったり。鉱山の街だったり、琥珀の街だったり。

真剣に探そうと思えば、何かしらストーリーが見つけられるはずです。それは地元にいる人にとっては当たり前のことで、何でもないことなのかもしれません。けれども、外から見たら、それは珍しいものだということが往々にしてあります。たとえば、山間部にしか土地がなかったから、仕方なく段々に田んぼを切り開いたら、それが珍しいと観光名所になったなど。

まずは先入観を捨てて、外からの意見も取り入れて探してみることが重要です。

■なければ仕立て上げればいい!

探して見てもストーリーを見つけられなかったとしたら、仕立て上げればいいのです。ゆるキャラやご当地アイドル、B級グルメ。有り体に言ってしまえば、これらはこじつけの場合が多い。それでもいいのです。みんなが一緒に担ぐことができる神輿、すなわち「ストーリー」があれば、その元に力が集まります。

■重要なのはそのストーリーを一丸となって磨き上げること

ストーリーを探すこと、仕立てあげるよりも重要なことは、そのストーリーを商店街が一丸となって磨き上げることです。いい意味での共犯関係を築くことができれば、バイパスの大型商業施設とは違った彩り深い文化がそこに生まれます。

たとえば、「糸川銀座商店街」という名前のシャッター商店街も、「美人になれる街」というストーリーを付加して「糸川小町商店街」とすることができれば、そこは一気に観光名所になる可能性が出てきます。

シャッターを閉められた店を、自治体が借り上げて、「美人になれる」というストーリーに叶う店をオープンする人には、格安で提供するなどできるはずです。

そうすることによって、商店街は、美容室やカフェ、ブティックを始め、有機野菜専門店やエステなどが建ち並ぶようになり、女性が一度は訪れたくなる街になるでしょう。

要は、アイデア一つで逆襲できるということです。
(過去記事:

第1話

第2話

第3話

「なぜ小さなコスメ店が大型ドラッグストアに逆襲できたのか?(中沢敦)」の詳細を調べる

    
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