ハガレン顔負け! 現代の錬金術師、データサイエンティストの技術とは

現代には、膨大なデータを原料に意味のある情報を精製する“情報の錬金術師”がいることをご存知でしょうか。それがデータサイエンティストです。

慶應義塾大学SFC研究所准教授、森川富昭氏の著書『ビジネスを動かす情報の錬金術』では、経営不振に陥った靴ブランドの社員である主人公が、データサイエンティストを志す学生3人と共に社内でイノベーションを起こしていく姿が描かれています。今回は、本書で取り上げられているデータサイエンティストの技術のエッセンスを紹介します。


■素人とデータサイエンティストのデータの読み方はどう違うのか

いわゆる素人の分析というものは、主観的で漠然とした仮説に対して、都合の良いデータを集めてくるというアプローチを取ってしまいがちです。作中でも、主人公の会社は「会社の売上が落ちている」という問題に対処する際、アンケート結果を見て「前年に比べて女性の来客が減っているから女性の来客を増やすための施策を行おう」と安易な結論を出してしまいます。「女性が自社の利益を支えている」という主観的な仮説が前提にあるためです。

これに対し、データサイエンティストは何の仮説も持たずにひたすらデータを表やグラフに落としこんでいきます。そうして膨大なデータがどんな特徴を持っているのかを掴むのです。この作業はデータサイエンスの場において記述統計と呼ばれています。

■データ分析はどんなソフトウェアを使って取り組めばいいのか

作中では、ビッグデータを分析するツールとして「Tableau」が使われています。ノートパソコンでも簡単に大量の数値データを分析し、サクサク動いてデータをどんどんビジュアル化することで相関関係を見つけやすくしてくれる優れものです。

Tableauはネット上でダウンロードすることが出来ます。詳しくはhttp://goo.gl/GgzIRTまで。

■社内で変革をもたらすためにはどんな動き方をすればいいのか

データサイエンティストが社内変革や風土刷新を行う際、最も大きな障壁となるのが、現場からの抵抗です。抜本的な変革は、現場の反感を買います。そこで大切なのは、まず小さな成功事例を作ることです。この時のポイントは、ワースト2位、3位の店舗のコテ入れから始めること。ワースト1位のところよりも精神的に余裕があるため、改善策を採用してもらえる可能性が高いのです。

作中の主人公たちもこの手順を踏むべく、成績が低迷しているワースト3位の店から小さな革命を起こし、会社全体の「革命」へとひた進んでいきます。

主人公たちは具体的にどのようにデータ分析を行い、社内に革命を起こしていったのか? 

『ビジネスを動かす情報の錬金術』

ではデータ分析によってどんなことができるのか、データ分析をするとどのように役立つのかをストーリー仕立てで更に詳しく紹介しています。

    
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