ライブ音源の録音もOK!?「グレイトフル・デッド」の驚くべきマーケティング術とは

グレイトフル・デッドは1965年にアメリカで結成されたロックバンドです。ビートルズやローリング・ストーンズと言った超有名バンドと肩を並べ、人気を博していました。彼らは、ライブ中の録音や撮影を許可するなど当時でも異例の方法を取っていました。そんな彼らが何故、アメリカを代表するバンドとなる事が出来たのでしょうか。そこには、現代にも通用する驚きのマーケティング術があったのです。


1. 「グレイトフル・デッド」とは?

グレイトフル・デッドの正式名称は「The Grateful Dead」です。1965年アメリカ:サンフランシスコで結成されたロックバンドで、ヒッピー文化最盛期に誕生しました。。グレイトフル・デッドはロックバンドというものの、ジャズ、カントリー、ブルースなど様々なジャンルの音楽を取り入れたサウンドを奏でるのが特徴です。また、ライブにおける即興演奏も特徴の1つで、多くのファンを飽きさせない試みをしています。

2. デッドヘッズ

デッドヘッズというのはグレイトフル・デッドの熱烈なファンのことです。日本では知名度が高いとは言えないバンドが何度もスタジアムツアーを開催できるのはデッドヘッズのおかげなのです。解散した今尚、数多くのデッドヘッズが存在し、グレイトフル・デッドを、アメリカを代表する伝説的バンドたらしめているのです。

3. ライブ

1965年から95年まで、約30年のキャリアを築いてきたグレイトフル・デッドですが、CDのリリースは驚くほど少なく、その数約20枚ほど。主な収益源はライブで、そのライブというものが少し特殊なのです。通常であれば、ファンが勝手にライブを録音するのはご法度なのですが、グレイトフル・デッドのライブでは録音しても構いません。それをファン同士が融通し合い、口コミでデッドヘッズを増やしていったのです。

4"フリー"を極めた

グレイドフル・デッドは、ライブ音源の録音を許可し、録音をするファンの為に専用の席を用意したり、その録音された音源を他人がコピーして持つ事(売買は禁止)を認めました。それによって、今まで彼らを知らなかった人達にも音源を広め、ファンを増やす事に成功しました。

5グレイトフル・デッドは、"口コミ"の力を大いに利用した

グレイトフル・デッドは、テープの録音やコピーを認めた事により、彼らのファンが自ら広告塔となって周りに広めてくれる様になりました。そして、それを聞いて気に入った人達がまた新たなファンとなり、新たな広告塔になり……といった具合でファンがどんどん増えていき、多くのファンが彼らを"口コミ"で広めてくれる様になったのです。

6グレイトフル・デッドは、品質の良い物への"アップグレード"を勧めた

グレイトフル・デッドは、他のバンドと変わりなくCDやアルバムの販売を行っていました。無料で手に入るのに、何故ファンはCDを買うのか。理由は"音質"にありました。ファンが録音したテープの音質は決していいとは言える物ではありませんが、CDはクリアな高音質の音源です。テープが擦り切れるほど聞いてきたファンにとっては、愛着のある曲を今よりも鮮明に、よりクリアな高音質で聞く事が出来るのですから、買わない理由がないのです。

彼らは、30年以上も前からこれらを

自ら考え出して

行ってきたのです。そんな彼らにとって、レコード会社が決めたダウンロード制限なんてどこ吹く風。音楽業界の危機が叫ばれる今、彼らのマーケティング術を見直す時ではないでしょうか。

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