経済にふたたび入門する

経済というのはイメージをつかめそうで、実態はなかなか不明瞭です。その理由は、経済学は数学が必須であるため、苦手意識を感じる人が多いからでしょう。そのため、経済はわかったつもりでいて、実はなんにもわかっていないということになりがちです。経済に関する入門書が多く出ているのもそのためでしょう。いざ手に取ってみたとしても、そのまま読まずにいたり、あるいは深い理解へ至らないことも少なくありません。


左派が語る経済

ブレイディみかこ、松尾匡、北田暁大による『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう:レフト3.0の政治経済学』(亜紀書房)は、これまでにない画期的な経済学の入門書です。現在は、左翼、いわゆるレフトの勢力が衰退して久しいですが、その原因としては経済を見てこなかったことに原因があるのではないか。そのような問いかけによって成立したのが本書です。

経済にデモクラシーを

経済というのは勝手に動いていくと思われがちですが、そうではありません。そのような誤った認識があるせいか、日本は経済に対してデモクラシー度が圧倒的に低いのではないか。そのような問題意識が本書の根底にはあります。経済に関する前提の知識がまったくない人でも、鼎談形式によって読んでいけるようになっていますので、丁寧な作りで読みやすい一冊です。

    
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