錯覚をさせると売上が上がる!? 視覚に訴えるマーケティング戦略の数々

「売上を上げたい」と考えた時、ヒトはついつい商品・サービスの充実、つまり中身の充実を図ろうとします。しかし、中身と同じくらい、むしろそれ以上に外見、つまり視覚に訴えることが重要なのです。今回は、アートディレクターであるウジトモコさんの著書『視覚マーケティング戦略』より、マーケティングにおける視覚の重要性を紹介していきます。


◎今、視覚<ビジュアル>がキテいる!

ヒトが受け取る情報の90.9%は視覚からの情報だと言われています。ヒトは視覚に対する情報に対して敏感です。それを示すかのように、昨今ビジュアルビジネスが盛り上がっています。2012年4月、社員数わずか12人の写真共有SNS・インスタグラムが18億ドルでFacebookに買収され大きなニュースとなりました。また、今やすっかり日常生活に浸透したLINEも、その爆発的普及の背景には感情をビジュアルで簡潔に伝えることのできる「スタンプ機能」があると言われています。写真や絵など、視覚に訴える情報は言語にとらわれることなく世界中を駆け巡ります。ビジュアルは、インターネット時代のグローバルビジネスにおいて切り札となり得るのです。

◎商品も見た目が9割?

「見る」という至極あたりまえのことに隠された不思議のひとつに、「錯覚」と「期待」があります。例えば、雑然として何十年も前のポスターが張りっぱなしのような暗く古いオフィスよりも、外光が降り注ぎ、寛ぎを感じる観葉植物が置かれ、整頓された開放的なガラス張りのオープンオフィスの方がヒトは「いい仕事が出来そう」「素敵な人と出会えそう」と錯覚を起こし、期待を抱きます。その期待は、人々を前向きな行動へと駆り立てます。

ここに、視覚マーケティングの本質があります。つまり、視覚によって錯覚を起こさせ、期待を抱かせることで、前向きな行動……つまり、購買行動へと人々を駆り立てることができるのです。

◎スムージーに見る視覚を利用したマーケティング戦略

健康食ブームに乗って、新しい健康市場や飲食店市場を牽引している「スムージー」。スムージーが人々の心をグッと掴んだのも、視覚に訴えたマーケティングが功を奏した結果です。

スムージーは、凍らせたフルーツや野菜をミキサーにかけて飲みやすいシャーベットのようにしたドリンクです。少し凍らせている、という点が違うものの、製造工程は昭和時代の果実店で売られていた「生ジュース」と変わりません。しかし、スムージーは昭和っぽい古臭いイメージとは違った、色鮮やかでスタイリッシュ、オシャレで健康的なライフスタイル感を伴ったビジュアルを押し出しました。両者の違いは、売っている店の「世界観」を比べれば一目瞭然のはずです。

このような「世界観」のことを、広告デザイン業界では「トーン・アンド・マナー」と呼びます。人が誰でも同じように感じるぱっと見の印象・雰囲気です。トーン・アンド・マナーを意識的にコントロールし、人々に錯覚を起こさせることができれば、あなたのビジネスに大きな飛躍のチャンスが生まれると言っても過言ではありません。

視覚を制するものは、ビジネスを制する。視覚マーケティングの考え方は、「売り上げを上げたい」「ブランディングしたい」「顧客満足度を上げたい」「人を集めたい」などなど、ビジネスシーンでの問題解決の新しい武器となるはずです。とくにこれまでロジカルに問題を捉え、解決策を考えてきた人にとっては「こういう解決方法があったのか」という新境地が開けるでしょう。

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