シェアの視点を獲得するには

いま、インターネットで宣伝をするにあたって、不可欠のキーワードはシェアであるといえるでしょう。どれだけその情報をシェアしてもらい、多くの人に知ってもらえるのか。SNSはどのように情報が広まってゆくのか。そういった視点を用意した本が、天野彬による『シェアしたがる心理:SNSの情報環境を読み解く7つの視点』(宣伝会議)です。

ググるからタグる時代へ

本書では、これまで情報の入手回路として主流であった検索エンジンから、タグによって情報を共有してゆく時代へ変遷していく様子を記しています。確かに、情報をゼロから探すよりも、タグから探していく方が、情報の金鉱脈を発掘していくような要領でより有益な情報へたどり着く可能性が高いように思えます。

体験である

シェアの強みとはなんでしょう。そこにあるのは、単に広告として発信された情報を受け止めるといった受動的な態度ではなく、自らが体験した内容が存在しているということでしょう。百聞は一見にしかずという言葉が昔からあるように、体験に勝るものはありません。この視点をマーケティングに援用すれば、これまでにないビジネスモデルの構築も可能となるでしょう。いわば、商品や情報を売り出すにあたって、それを受け止める人の体験、もっとわかりやすくいえば興味や関心にどのようにアクセスをしていくのか、掘り起こしていけばいいのかを考えさせてくれる本だと言えるでしょう。