わかりやすくて役に立つ「わかりやすくの法則」とは?

読みやすい言葉選びをした後は、どうやって文章を作っていったらいいのでしょうか。実は、ある法則に従うことで、迷子にならずに書き進めることができるのです。知って安心、たちまち文章がうまくなります。

本は「わかりやすくの法則」で書く

文章を書くときには「わかりやすくの法則」で書いてください。 【わ】……私の体験したことを書く。 【か】……感情に訴える。 【り】……リアリティを出す。 【や】……山場を作る。 【す】……好きな人をイメージする。 【く】……具体的に書く。

私の体験したことを書く

【わ】私たちは基本的には自分の体験したことしか書けません。 体験したことだから相手に伝わるし、読者が共鳴してくれるのです。 マンガ家の手塚治虫でさえ、一番売れたマンガは『鉄腕アトム』ではなく 『ブラックジャック』でした。(手塚治虫は医師免許を持っていました)

感情に訴える

【か】感情に訴えるとは、理屈を並べるのではなく、ハートを揺さぶることです。 多くの人は理性ではなく感情で行動します。たとえば、恋愛がそうです。 相手の笑顔、優しさ、魅力に心を奪われてしまうのです。

リアリティを出す

【り】リアリティとは、存在しないものをそこに「ある!」と思わせることです。 夢のテーマパーク『ディズニーランド』を作るとき、史上初めての試みに多くの投資家が尻込みをしました。しかし、ウォルト・ディズニーは、それが完成したときの姿を目に見えるようなイメージで伝えました。 リアリティとは「伝える力」であり、「虚構から現実を生み出す力」です。

山場を作る

【や】山場はどんな本でも必要です。メリハリがないと読者は飽きてしまいます。  テレビドラマや映画を観察するとわかりますが、終盤はハラハラドキドしながら一瞬も目が離せません。 起伏に富んだストーリー展開だからです。 山場を作るには事前に付箋や絵コンテなどで「ストーリーボード」を作り、章ごとに起承転結をボードに書き出し、あとで並び替える作業が必要です。

好きな人をイメージする

【す】好きな人をイメージすると書く作業が楽しくなります。 普段、私たちが書く文章は説明文が多く、どうしても上から目線になってしまいます。ところが、目の前にひとりの人をイメージし、その人に語りかけるように書くと文章も柔らかくなり、読者に伝わる文章が書けます。 作家の中谷彰宏さんは自分のお母さんに語りかけるように書いているそうです。

具体的に書く

【く】具体例をあげるととてもわかりやすくなります。 「こういう成功事例があります」と説明されると、イメージが湧きます。 また、「正直村とウソつき村」のように、異なった2つの類例をあげると、比較することによって、より理解しやすくなります。

【まとめ】

・文章を書くときには「わかりやすくの法則」で書きましょう。 ・体験したことだから伝わる・感情を揺さぶる・メリハリを作る・好きな人をイメージしてやわらかく書く・具体例を挙げるの6つを心がけましょう。 ・この6つの法則を心がければ、人に思いが伝わりやすくなります。「わかりやすくの法則」、覚えやすいですね。参考になりましたか? ★ 参考図書『本を出したい人の教科書』 著者:吉田浩(よしだ・ひろし)