行列好きな日本人、その習性を利用して1億円を稼ぐ作家がいる!

日本ではベストセラーが出るとそれがいきなり100万部も、200万部も売れてしまうことがたびたびあります。なぜ、そんな現象が起こるのでしょうか?
その秘密を、1,600冊以上も本をプロデュースしてきた吉田浩さんに聞きました。100万部を超えるベストセラーが生まれる理由は、なんと日本人の民族性にあったのです。


日本人の民族性とは?

タイタニック号が沈没するとき、「世界各国の人々をどうやって海に飛び込ませるか?」という有名なジョークがあります。イタリア人に対しては、「向こうで裸の美女が手を振っていますよ」と言うと、イタリア人は、みんな海に飛び込むそうです。

ドイツ人に対しては、「早く飛び込んでください。これはルールです」と言います。アメリカ人に対しては、「今、飛び込むと、あなたが最初ですよ」と言います。では、日本人に対しては、何と言ったらよいのでしょう?

答えは、「みなさん、もう飛び込んでいますよ」です。アメリカ人の個性を重んじる民族性と、日本人の集団性を重んじる民族性の対比が際立っているジョークです。そう、この日本人の民族性がベストセラーを作り出しているのです。

日本人は「行列」が大好き

人気のラーメン屋さんに並んでいる「行列」をイメージしてください。テレビや雑誌に取材されただけで、その店は、次の日から押すな押すなの満席状態になります。これは海外では見受けられない現象です。

なぜ日本人が列に並ぶかというと、「確固たる価値基準を持っていない」からです。「あの店がうまい」という情報がマスコミに露出すると、自分の味覚や嗜好に自信がないため、他人の意見や評判によって、事実かどうかを疑うことなく、全員「右へならえ」の精神で行列に加わってしまうのです。
これとまったく同じことが、出版の世界でも起こっています。

本屋大賞で本が売れるのも日本人の民族性

たとえば、「本屋大賞」という本屋さんが推薦する「いい本」選びの賞があります。「本屋大賞」を受賞した本は、毎年、100万部以上売れます。もし「本屋大賞」を受賞しなければ、1割も売れなかったかもしれません。

ところが、たくさんの書店員が「この本はおもしろい!」と薦めるので、そこに絶対的な権威づけがおこなわれ、「プロがおすすめしてくれるならば間違いないだろう」と思い込んでしまう人が、イメージ先行でどんどん購入したのです。
書籍がフィクションやノンフィクション、あるいは文学作品の場合、テレビ化、映画化、コミック化され、売れ行きはさらに加速度が増していきます。

なぜ、日本人は行列をしたがるのか?

日本人が行列をしたがるのは、農耕民族特有の仲間意識が根底にあります。日本人は2000年間、農耕社会を維持してきました。農耕社会は集団生活が基本です。集団生活で最も大切なルールは、「他人に迷惑をかけない」ということです。

農耕社会は、突出した「個」の成長を妨げ、周りの意見を聞いてから行動するような民族性を育ててしまったのです。それは悪いことではなく、むしろ、日本人は他者に対して思いやりがあり、世界一優しい民族と言えるでしょう。そして、この日本人の「思いやり気質」を分析すれば、ベストセラーも夢ではないのです。

昔のベストセラーは「富士山」

昔のベストセラーの売れ方は、「富士山型」でした。山の裾野(すその)から、麓(ふもと)まで足を運び、6合目、7合目、8合目と、一歩一歩、登山をするように、じわじわとベストセラーが生まれました。

今は「スカイツリー」

ところが、現代のベストセラーの売れ方は、「スカイツリー型」です。いきなり1階からエレベーターに乗って、展望台まで昇ってしまうような売れ方をします。タワーの先端部分が発行部数100万部、200万部という数字なのです。

ベストセラーを狙う5つの法則

ミリオンセラーを書いた作家の収入はいくらになるのでしょうか?
たとえば、1000円の本が100万部売れて、印税が10%だったら、その作家には1億円が入ってきます。こういう作家は、毎年、何人か生まれています。

あなたが、これから本を書いてミリオンセラーを狙うのであれば、読者が行列を作るような仕掛けを作ることが必要です。ミリオンセラーを狙う法則は、主に5つあります。

1. 突飛なタイトル

ベストセラーになる本はタイトルに「新奇性」と「共感性」があります。奇をてらう必要はありませんが、読者に「おやっ」と思わせてください。

2. 半歩先の時代性

「時代がベストセラーを生み出す」と言っても過言ではありません。「時代が求めている本」とは、そのとき読者が「ちょっと読みたいな」と羨望している本のことです。革新的な未来予測ではありません。半歩先の本でいいのです。

3. 口コミしたい話題性

「あの本、読んだ?」と巷でささやかれる本はベストセラーになります。口コミによって「書籍」が「商品」に変わるのです。「世界の中心で、愛をさけぶ」(片山恭一 小学館)は、「セカチュー」の愛称で321万部売れました。

4. テレビでおもしろおかしく

本が売れるとマスコミが注目し、雑誌や新聞などに取材されます。さらに、テレビで取り上げられると本は爆発的に売れます。テレビは視聴率の取れる話題を常に探しています。

5. 作家は広告塔

作家自らが広告塔になっている本は売れます。作家がテレビ向きの特異なキャラクターだった場合、さらに本の売れ行きは加速します。

以上の5つは参考になりましたか? いつか本を出版し、ミリオンセラーを狙いたいと考えている人は参考にしてみてはいかがでしょうか?

吉田さんの新刊「本を出したい人の教科書」(講談社 1,400円税別)では、出版するノウハウがたくさん詰まっています。いつか出版したいと考えている人のバイブルとなる1冊です。いつか本を出したいと考えている人は参考にしてみてはいかがでしょうか?

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また、吉田さんは、「これから本を書きたい方」や「地方で本を書きたい方」を対象に、無料で、【ジャイアン出版塾・メール通信】というネット塾をやっています。全21回コースが無料で受講できます。

    
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