ヒット作品は2人から始まる? 相棒、テッド、アナ雪が大ヒットした秘密

相棒、テッド、アナ雪と大ヒットする作品の主人公には共通点があります。それは、「2人」ということです。実は、ヒット作品は2人から始まるという定番の法則があります。世界ふしぎ発見!やTVチャンピオンなどを担当した放送作家石田章洋さん著書「企画は、ひと言。」より、2人が主人公の作品がヒットする理由を紹介します。


2人の主人公がヒットの秘密?

相棒(現シリーズ)では、「杉下右京」と「甲斐享」の2人が事件を解決する刑事作品で、安定した視聴率を獲得しています。

テッドは、くまのぬいぐるみに命が宿った「テッド」とテッドの持ち主である「ジョン」の2人が繰り広げる人気コメディ映画です。

そして、レリゴー現象を巻き起こしたアナと雪の女王も、アナとエルサの2人が登場するディズニーのミュージカルアニメ映画です。

ハリウッド映画でも定番! 2人の法則

2人の主人公がヒットするのは、昔からの定番です。こんなデータもあります。ニューヨークのカリスマ振付家トワイラ・サープが、クリエイティブな仕事をしたい人のために書いた「クリエイティブな習慣(白水社)」には、ハリウッドの敏腕プロデューサーであるアーリーと脚本家のデイヴが、どうやって映画の企画をつくり出しているか、その秘密が記載されています。

アーリー 「デイヴ、冒険映画はどうだろう?」
デイヴ 「いいね」
アーリー 「何か、キャスティングしやすいもの。2人の男なんてどうだろう」
デイヴ 「いいね」
アーリー 「頼むよ、デイヴ、先に進めるにはもっと必要なんだ」
デイヴ 「オーケイ…2人の男と熊はどうだろう」
アーリー 「よし始めよう」

この会話から決まったのが、アンソニー・ホプキンスとアレック・ボールドウィンがW主演した映画「ザ・ワイルド」(1997年)でした。

2人の男と熊

実は、「2人の男」という設定は、それまでにもヒットしてきたハリウッド映画の定番中の定番です。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの「明日に向って撃て!」(1969年)、自閉症の兄を演じるダスティン・ホフマンと弟役のトム・クルーズによるロードムービー、「レインマン「(1988年)も「2人の男」の物語です。

トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが主演した「メン・イン・ブラック」(1997年)などは「熊」の代わりに「宇宙人」を絡めたものです。また、命が宿ったぬいぐるみテッドと、大人になりきれない男ジョン(マーク・ウォールバーグ)との友情を描いたコメディ映画「テッド」(2012年)にいたっては、相棒をテディベアにしただけです。

ベタな定番「2人の法則」

ベタな定番「2人の男」という型に、熊でも、宇宙人でも、テディベアでも、なんでもいいから、なにかをプラスαするだけで、制作費何十億円というハリウッド映画が生まれるのです。アナ雪は、2人の男を女性に変えただけです。

このように、相棒、テッド、アナ雪が大ヒットした裏側には、「2人の法則」という定番のアイデア発想法が隠されていたのです。

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