テラスハウスがヒットしている理由! 恋愛バラエティ番組10年の法則

6人の男女がシェアハウスで暮らす「テラスハウス」が人気となっています。なぜ、恋愛番組は人気になりやすいのでしょうか? その秘密は、「恋愛バラエティ番組10年の法則」にあります。


「素人恋愛バラエティ10年周期」の法則

男女の恋愛をテーマにした「恋愛バラエティ」。このジャンルは常にどこかの局でオンエアされていますが、大きくヒットするのは10年に一度くらいのスパンです。

最近だと、TBS系の「もてもてナインティナイン」が記憶に新しいでしょう。その10年前だと、男女7人がラブワゴンと呼ばれる車に乗ってさまざまな国を旅する中でくり広げられる恋愛模様を追ったフジテレビ系の「あいのり」、その前はとんねるずが司会をしたフジテレビ系「ねるとん紅鯨団」が人気を呼びました。

「ねるとん紅鯨団」からさらに10年ほどさかのぼると、恋愛バラエティの元祖ともいえる朝日放送の公開恋愛バラエティ番組「プロポーズ大作戦」(1973~1985年)、そして、ほぼ同じ時期に放送されていた関西テレビの視聴者参加のお見合いバラエティ番組「パンチDEデート」(1973〜1985年)にいきつきます。

プロポーズ大作戦(1973年~1985年)

恋愛バラエティの元祖、「プロポーズ大作戦」では、大学進学率が戦後はじめて30%を超えた時代を反映したのか、大学生が男性チーム・女性チームに分かれて5人ずつ登場し、集団お見合いをする「フィーリングカップル5vs5」が人気でした。

大型の電光掲示板を挟んで男女5人が向かい合い、誰を指名したかが光で示されるセットは、今でもバラエティ番組でよく使われますので一度は目にしたことがあるかもしれません。

ねるとん紅鯨団(1987~1994年)

その10年後にヒットした「ねるとん紅鯨団」は、バブルの時代にふさわしく、デザイナーズブランドで着飾った男女による集団お見合いが行われ、そのプロセスをドキュメントで見せるという内容でした。集団お見合いを盛り上げる、テリー伊藤さんの演出が面白く、視聴率も高かったはずです。

あいのり(1999~2009年)

また、日本人の海外旅行者数がピークを迎える2000年をまたいだ頃、「あいのり」では恋愛の舞台を海外に移しました。「あいのり」も「ねるとん紅鯨団」と同じくドキュメンタリー手法が用いられ、「ラブワゴン」に乗った男女の恋愛プロセスを追いかけていますが、時代にあわせて男女のよりリアルなやり取りが放送されたことが、話題を呼びました。

もてもてナインティナイン(2011~2014年)

そして、2014年春まで放送されていた「もてもてナインティナイン」。番組は終わりましたが、その中の「お見合い大作戦」は人気が高かったため今後も定期的に放送される予定です。

この「お見合い大作戦」は、嫁不足にあえぐ農村や漁村で暮らす男性のために、一般女性を公募してお見合いを行ったり、シングルファーザー・シングルマザーが参加するお見合い企画が人気を呼んでいます。これも、地方の嫁不足や晩婚化、離婚の増加で単親世帯が150万世帯に迫ろうとしている時代の状況と見事にマッチし、かなりの視聴率を稼いでいます。

テラスハウス(2012年~)

もっとも最近の「恋愛バラエティ」である「テラスハウス」。
家賃の安さや他人との共同生活ができるなどのメリットがあるシェアハウスが、新しい一人暮らしのカタチとして注目されるようになりました。そんなシェアハウスの人気を背景に、男女6人シェアハウスで暮らす「テラスハウス」という恋愛バラエティが人気となっています。
このように、「男女の出会い」という「本質」が、時代に合わせた「演出」により高みに昇りながらループし、さまざまな人気番組が生み出されてきました。。

ヒットにはサイクルがある

「恋愛バラエティ10年周期」の法則。これひとつだけを見ると、単なる偶然と思うかもしれません。しかし、ほかにも周期的に起きるブームは数々あります。スピリチュアルブームもそのひとつ。宜保愛子さん、細木数子さん、江原啓之さんと、一定周期ごとに占い師や霊能者がテレビで人気になり、やがて消えていくのは「ヒットのらせん構造」と言えます。

あなたの業界でくり返しヒットしているものにも、人の心をとらえる「本質」があります。その「本質」を見極めて、そこに「時代性」を反映したアイデアを加える。それができれば、らせん構造の一段高い位置に進んだ、新しいヒット企画を生み出せるはずです。

ヒット企画を生み出したい人は、人気放送作家である石田章洋さんの本「企画はひと言。」を読んでみてはいかがでしょうか?

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