ぐるナイの「ゴチになります!」がヒットした秘密【アイデアは平行移動せよ】

ぐるナイの「ゴチになります!」を知っていますか? ぐるナイを支える「ゴチバトル」という誰にでもわかりやすい大ヒット企画です。数々のヒット番組を手がけた放送作家石田章洋さんの著書「企画はひと言。」より、ぐるナイの「ゴチになります!」がヒットした理由を紹介します。


「ゴチになります!」には元ネタがあった?

「ゴチになります!」は、日本テレビ系のナインティナインの番組、「ぐるぐるナインティナイン」の人気企画です。

高級レストランを舞台に、番組レギュラー陣とゲストが値段を見ずに料理を注文し、自分が注文した料理の合計金額をあらかじめ設定された値段にどれだけ近づけることができるかを競います。設定金額との差が一番大きかった人が最下位となり、その人は全員分の食事代を自腹で払わなければなりません。

この企画は、1998年10月、野口五郎さんをゲストに「銀座高級すしゴチバトル!!」というサブタイトルでスタートしました。
しかし、実はその原型ともいえる「おごってジャンケン隊」というマンガが、その1年前から「ビッグコミック・スピリッツ」に連載されていました。

マンガ家の現代洋子さんと編集者の男性が、有名人ゲストおすすめの店で対談し、最後に全員でジャンケンを行い、負け残った一人が飲食代すべてを自腹で支払うというノンフィクション形式のマンガです。連載当初から「面白い」と話題になっていました。

「ゴチになります!」が、このマンガにインスパイアされたものかどうかはわかりません。また、マンガのほうはゲストとの対談がメインで「自腹」はあくまでオマケ。一方、「ゴチになります!」は、「負けたら自腹!」というゲームそのものをメインにしており、メディアも異なるので、パクリにはあたらないでしょう。

アイデアを平行移動する

このように、ほかの媒体、ほかの業界・業種でウケている「面白い要素」を自分の業界にもってくる(=平行移動する)手法は、よく見られます。
たとえばマスコミなど、自分がいる業界とはまったく別のところでウケている要素を、自分の業界に平行移動して、そこにプラスαの工夫ができないか、考えてみましょう。自分の業界にあてはめるために、必ずオリジナルな工夫が加えられるはずです。

それに、他業界のさまざまなヒットに興味を向けると、「なぜ今それがウケているのか」と、ヒットの本質を考える習慣が身につくのではないでしょうか。

アイデアの平行移動はヒット企画を作る必殺テクニックです。企画に悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。

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