考えを熟成させる方法。アイデアを見直すテクニック

何かを考えて、まとめるときには当然のことながら素材が必要です。しかし、素材だけを集めていても、面白みがありません。アイデアが必要です。素材とアイデアがあり、その二つが発酵するとき、自然に頭のなかで考えがまとまってくるといわれています。では、どのようにしたらアイデアと素材を発酵させることができるのでしょうか。考えを熟成させ、アイデアを見直すテクニックを紹介します。


果報は寝てまて

世界的な偉人には、一晩寝ることで、問題を解決できたり、発見している例が多いようです。

これは、何も寝ている間に夢の中でお告げがあるというたぐいものではなく、朝、目を覚ましたときに、すばらしい考えが浮かんでくるようです。

同じ「寝ている」といっても、夜、寝る前にあまり深刻なことを考えるのは、寝つきを妨げてしまいます。

考えを寝させる

過去の偉人たちが、一晩眠り、朝の目覚めのときに、思いがけず問題が解決したり、何かを発見するという経験をしていることを先に述べました。

しかし、大きな問題に取り組むときには、とても一晩では足りないことがあります。米国の有名な経済学者は、学生時代に初めて関心をもったテーマを、何十年もあとになって、学説として発表しています。これはサボっていたわけではなく、大きな問題は卵からヒナにかえるまで時間がかかる場合があるということです。

ひらめいたアイデアを後日、見直すと今ひとつだったということはよくあることです。卵からヒナにかえるまで温め続けることで、だんだんと考えが固まっていくのです。

見つめる鍋は煮えない

外国のことわざに“見つめるナベは煮えない”ということわざがあるそうです。早く煮えないか、早く煮えないかと、ナベのふたをとってばかりいると、いつまでたっても煮えないという意味です。

何かものを考えるときも、一日中、朝から晩まで考えていると、かえって、いつまでも考えがまとまらない、深くなりません。

価値観が大事

ナベを見つめすぎては、考えがまとまらないまま終わってしまいます。ものを考えようとする頭を育てるには、忘れることも大切です。
 
人は個人の価値観に基づいて忘れます。興味をもったこと、関心をもったことはよく覚えているものです。おもしろいと感じたことは、ふとした時に思い出したりするものです。
 
忘れるとはこの価値の区別や判断なのです。

関心を持ち続け、忘れてしまいそうになっても、折にふれて思いだし、それを温め続けているうちに、考えが熟成してくるのかもしれません。考えを熟成させ、アイデアを見直しましょう。

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