ドロで冷蔵庫をつくれますか?イノベーションの起こし方

「ドロで冷蔵庫をつくれますか?」

ドロで冷蔵庫なんて作れないよ…と思う人が大半でしょう。しかし、手持ちのリソースをうまく利用したり見方を少し変えるとドロで冷蔵庫も作れてしまうのです。今回は、ドロで冷蔵庫を作り大富豪になったケースを参考に、イノベーションの起こし方について紹介します。


■ありあわせのものを利用せよ

インドをはじめ、アジアの新興国には、「ありあわせのものを利用して創意工夫をする精神」が息づいています。会社も個人も、自身が持っているリソースは限られています。そのため、自分の手持ちの駒やありあわせの駒など、使えるリソースはなんでもかんでも利用します。手持ちのリソースをうまく組み合わせたり、目の前のリソースにプラスアルファの工夫を凝らしたりしながら、つねに試行錯誤しつつ、つねに新しいものを生み出そうとしているわけです。

■ドロの冷蔵庫で大儲け

インドの陶器職人のムンサク・プラジャパティは、陶器製で電気のいらない簡易冷蔵庫「ミティクール」を開発し、その大量生産に成功しました。陶器職人であったムンサク・プラジャパティは、高校も卒業していない貧困層の出身です。彼はある日、5種類の粘土を混ぜてつくった陶器に水をかけると、8度冷えることを発見しました。それによって「電気のいらない陶器製の冷蔵庫」をつくることを思い立ちました。インドではいまだに電気が通じていない村がたくさんあり、ローコストで大量生産できれば多くの利益が上がるとにらんだのです。彼の思惑通り、「ミティクール」と名づけられた簡易冷蔵庫は売れに売れ、いまや海外にも輸出されるようになっています。

■ジュガール・イノベーション

「ミティクール」は、ありあわせのものを利用して少ない力で多くの利益を得るお金持ちのインド人の考え方にある「ジュガール・イノベーション」のもっとも典型的な成功例と言えます。インドも東南アジア諸国も、まだまだモノが豊かとはいえません。必要なものさえろくにそろわず、つねに何かが欠乏しているような状態が普通です。そういう状態からイノベーションを生み出すには、少ない元手をフルに活用しながら多くのことを実現していかなくてはなりません。このため、

  • 「少ない力で済ませる」
  • 「不必要な時間や手間をかけない」
  • 「使えるものはなんでも利用する」

という精神が徹底しているのです。

■「電気の要らない冷蔵庫」を想像できますか?

日本人の感覚だと、ドロの冷蔵庫「ミティクール」を思いつこうにもとても思いつかないシロモノのように感じられませんか?けれども、インドにおいては、こういう日本人の常識の枠では思いつかないような商品がたくさん開発されているのです。たとえば、1台20万円という価格設定に成功したタタ・モーターズの車「ナノ」、1台3,000円程度で買えるタブレット端末「アカーシュ」…。どれも日本的な常識では、ちょっと考えられないような、ビヨンド・ザ・イマジネーション(想像の枠を超えた発想)でモノを生み出していくのです。そして、常識を超えた発想によるビジネスは、往々にしてイノベーションに結びつきます。イノベーションとは「昨日まで続いていた伝統や習慣を、まったく新しい視点で打ち破る力や運動」のことを指します。イノベーションというと、米アップル社のipodなどが真っ先に挙げられますが、インドでもさまざまなイノベーションが生み出されているのです。

イノベーションを起こすには、柔軟な発想が必要になります。「大富豪インド人のビリオネア思考」では、ビジネスで成功するイノベーションの考え方が紹介されています。参考にしてみてはいかがでしょうか?

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