アイデアのアウトプットは大事な要素ですが、そこで求められるものは既視感のないものです。つまり、これまで見たことがないような斬新なアイデアが必要だということです。これは単なる思いつきとは異なり、特にビジネスシーンにおけるアイデアは、きちんとユーザーの需要と合致しているかといったところも求められるでしょう。
新しいアイデアの作り方は?
そのような既視感のない新しいアイデア、斬新なアイデアを考えるにはどうすればいいのでしょうか。大岩直人と下浜臨太郎による『おとなのための創造力開発ドリル 「まだないもの」を思いつく24のトレーニング』(インプレス)では、そうしたアイデアの作り方について解説がなされています。
誰でも身につく
本書で取り上げられているアイデアというのは、才能やセンスといったものばかりではありません。新しいものを作り出すには、もともと持って生まれた才能が必要ではないかと思うかもしれません。しかしながら、アイデアのパターンをいくつかマスターしてゆけば、誰でも新しいアイデアをアウトプットすることが可能になります。本書はドリル形式でいくつかのアイデアの題材が出されています。そこに対して答えとまではいいませんが、ベターなアイデア、ベストなアイデアが取り上げられています。あっと驚くアイデアのプランがそこに溢れているといえるでしょう。こうした分野に興味がある人にとっては、まず手にとってもらいたい一冊だといえますね。
大岩直人,下浜臨太郎 インプレス 2017-12-18