企画をより面白くするために暗記必須の公式とは

頭の中では面白かったアイディアが、企画書に落とし込んでみると色あせて見える……そんな経験はありませんか? ヒット作を手掛けてきた企画のプロたちは、どのような方式でアイディアをブラッシュアップしているのでしょうか。今回は、『しかけ人たちの企画術』の中から、フジテレビで数多くの人気番組の制作に携わってきた吉田正樹さんの企画術を紹介します。


「企画に対して信念があるか?」

吉田さんが企画を立てるときに必要とするエネルギーは、「怒り」。それは、「こうなったらいい」「世の中の流れを変えていきたい」という信念のようなものです。数字の大小のみを基準とせず、他社の番組が主導する流れを変えていこうという信念を持って企画を打ち出した結果、『笑う犬の生活』や、『爆笑レッドカーペット』などの人気バラエティ番組が生まれました。

「企画の芯は弱くないか?」

コンセプトがはっきりとしている企画は、人に伝わりやすく、受け入れられやすいものです。強い信念をもって取り組みたいと思う企画が生まれたら、企画の芯となるコンセプトを、次のように因数分解してみましょう。

コンセプト=a×(x+y+z)

aは企画のテーマや理念、x、y、zは企画の構成要素です。例えば、

『笑っていいとも』=「生タモリ」×(トーク+ゲーム+情報)

のように、テレビのヒット番組は、この公式を満たすものが多いそうです。吉田さんは、『SMAP×SMAP』の企画を通すため苦戦していたときに、この公式を思いついたのだとか。

『SMAP×SMAP』=「SMAP」×(料理+コント+音楽)

のように企画の構造を説明されると、企画者が何をやりたいのか明確にわかり、新しい方向に拡がっていきそうな奥行きの深さも感じます。

「企画の目線は世の中と合っているか?」

企画の幅を広げるには、多角的な視点を持つことが必要です。とはいえ、気を付けていないと、情報や人間関係は自然と偏りがちになります。吉田さんが考える、自分の文化圏外の情報に触れる有効な方法は、「家庭を持つこと」。家族と一緒に生活することで、子どもたちの間で流行っているものや、いまどきの家族の生活スタイルなど、わざわざリサーチをしなくても多くの情報を得ることができます。

家庭を持たずとも、自分と異なる立場の人と接する機会を大切にしたいですね。その数時間が、新たな企画を生むきっかけとなるかもしれません。

コンセプトの因数分解は、企画のジャンルを問わず、覚えておきたい公式です。企画書を作成した際にしっくりこない部分があれば、ぜひ活用してみてください。

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