最近、流行りの生活を記録する「ライフログ」、その原点がこの一冊に

最近、ライフログという言葉をよく目にするようになりました。
ライフログとは文字通り、生活(ライフ)の記録(ログ)です。人間の生活や行動、体験といったものを、テキストや、映像、音声、位置情報などのデジタルデータとして記録する技術やログそのものを指します。
 
 

■ライフログの種類

ライフログには大きく分けて2種類あり、人間が手動で記録するものと、なんらかのデバイスを用いて自動的に記録するものがあります。
 
昨今、はやりのライフログは主に前者をさします。肌身離さず持ち歩く、スマートフォンなどのデバイスを用い、その上で動作するアプリとクラウドベースのWebサービスを連動させ、ライフログをつけるというものです。

■位置情報を記録するfoursquare

代表的なアプリおよびサービスに、foursquareがあります。foursquareは位置情報を利用したソーシャル・ネットワーキング・サービスです。foursquareでは、GPS機能付きのスマートフォンと専用のアプリにより、今いる場所をfoursquareが提供するクラウドサービス上に記録します。foursquareではこの行為を「チェックイン」と呼んでおり、チェックインの数に応じて、その場所のメイヤー(直訳すると市長)になれたり、バッジをもらえたりします。また、SNS機能を利用してその情報をシェアすることもできます。
 
foursquareでは「チェックイン」することで、自分が訪れた場所を記録します。これを常に行うことで、自分がいつどこに行ったのかをライフログ化できるのです。
  
これはほんの一例ですが、このように現在ではスマートフォンとアプリ、Webサービスを用いることでさまざまなライフログを取ることができます。
 
このように、身近なものとなりつつあるライフログですが、まだ生活の「一部」を記録しているにすぎません。

■ライフログのすすめ

もし、生活の「すべて」を記録することに興味があるのであれば、

「ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する!」

を読むとよいでしょう。
 
本書では、徹底的なライフログの取得を推奨しています。どこまで記録するかはその人次第ですが、ライフログの概念や記録の取り方などを知るうえで、とても役に立ちます。

■ライフログの歴史

本書でも触れられていますが、ライフログのコンセプト自体はさほど目新しいものではありません。1945年に米国連邦科学研究開発局の局長だったヴァネバー・ブッシュ氏が発表した論文に、その方法や未来像が示されています。
 
この論文で、ブッシュ氏は「Memex(メメックス)」という装置を考案しています。「Memex」は、手書きのメモ、写真、手紙といった自分の記録やその人が目にした書籍、雑誌、新聞、ビジネス書簡などの資料をすべて記録します。そして、必要になったときに、その記録を利用することができるというものです。
 
このアイディアは、その後の技術の進歩にともない、より具体的になっていきます。1980年代からは身につけたカメラやセンサーにより、すべての情報を記録する研究が盛んに行われます。
 
その後、PCのOS Windowsで有名なマイクロソフトが1990年代に開始した「MyLifeBits」という研究プロジェクトで、人生で触れる情報をすべてデジタル化して活用する試みに取り組んでいます。
 
そして、この「MyLifeBits」プロジェクトの中心的人物が本書の著者の一人、ゴードン・ベル氏なのです。

■すべてを記録する社会へ

ライフログは今のところ、手動による記録が中心ですが、センサー技術の向上や記録するためのストレージ容量の飛躍的増加により、そのうちすべてを自動的に記録する日がやってくるかもしれません。
 
いずれにせよ、今後、社会はより多くのライフログを記録し、活用するようになるとみられています。
 
そうなる前に、本書でライフログについて学んでみてはいかがですか?
 

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