犯罪・暴動を生み出す食べ物とは? 「十分なデータ」をもとに「適切な比較」を行なう統計解析の大切さ

犯罪や暴動を生み出す食べ物があると言われたら、もっともらしく信じてしまいますよね。しかし、その食べ物と犯罪にはどんな因果関係やデータがあるのでしょうか? 実は適切な統計解析の比較がないデータは信用できないのです。


■適切な比較がないデータは信用するな

適切な比較を行なわない一面的な単純集計が存在することはご存知ですか? たとえば、次の食べ物を禁止すべきかどうか考えてみましょう。

心筋梗塞で死亡した日本人の95%以上が生前ずっとこの食べ物を食べていた。
強盗や殺人などの凶悪犯の70%以上が犯行前24時間以内にこの食べ物を口にしている。
日本人に摂取を禁止すると、精神的なストレス状態が見られることもある。
江戸時代以降日本で起こった暴動のほとんどは、この食べ物が原因である。
ちなみにこの食べ物とは「ごはん」だ。
病人だろうが犯罪者だろうがほとんどの日本人はごはんを食べるし、禁止されると落ち着かなくなったりイライラすることもある。
社会的抑圧によって食べることができないということであれば、普段温厚な日本人ですらお上に楯突きたくもなるだろう。

一面だけの単純集計だけを見ていては、「白米を食べることを禁止する」といったバカな結論にさえ至ってしまいます。

■「十分なデータ」をもとに「適切な比較」を行なう

マーケティングの領域に限らず、こうした無意味な「分析」はこの世に溢れています。海外の一流ビジネススクールで読まされる専門書にさえも、こうした意味のない解析結果を根拠に「キャンペーンは成功した」と主張するようなものも存在します。

しかし、「十分なデータ」をもとに「適切な比較」を行なう、という統計的因果推論の基礎さえ身につければ、経験や勘を超えてビジネスを飛躍させる裏ワザはもっと簡単に見つかるのです。

「十分なデータ」をもとに「適切な比較」を行なう大切さを理解して、間違ったデータに騙されないようにしましょう。統計解析はデータにだまされないために役立ちます。

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