正しい判断をくだすには?

人間というのは常に思い込みをしてしまう生き物です。そんなことはないと言っても、固定観念にとらわれてしまっている人は多いでしょう。人はみな時と場合によって真実を見誤ってしまうことがあります。そのような愚かな間違いを犯さないようにするためにはどうすればいいのでしょうか。

データに向き合う

そこで思い込みを正す方法として、データに向き合う方法があります。ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランドによる『10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP社)です。データや事実に基づいて世界を読み解くための方法であるファクトフルネスについて記された本です。ここに記された内容は日本に限定するものではありません。いわば国や人種を越えた思考法のひとつの手段を提出しているといえるでしょう。

世界を正しく見るためには?

本書ではさまざまな問いかけが三択でなされています。例えば、質問 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいる?というものではA20%、B50%、C80%といった選択肢があります。これは学歴が高く、収入も高く比較的裕福で恵まれている人ほど正解率が低い問いかけです。いわば世界はそれほど進歩していないということに想像力が及ばないのですね。平均とはどのくらいなのか、といったものすら知らないわけですね。そのような人がデータなどのファクトに基づいて世界を見つめるにはどうすればいいのかを記した本が本書なのです。