これから求められる人材に必要な思考「置換力」とは

成熟した市場でビジネスマンはそれぞれ厳しい時代に生きています。これからのビジネスマンに必要な力は一体どんな力なのでしょうか? そこで今回は、「ちょロジ ニュースから学ぶ7つの思考法」の著者有賀 正彦氏が提唱する、「置換力」についてご紹介します。マネジメントの本などを読んできたけれども、実践できない人の一筋の光となるかもしれません。


■理論を実務に役立てるには

「確立された理論」を実務に役立てるには次のようなプロセスを経ます。

  1. 一般法則の本質を正しく理解する
  2. 一般法則を自分の状況に対する一般論に置き換える
  3. 自分に対する一般論を自分が役立てたい具体論に置き換える

例えば、岩崎夏海氏が著した「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本では、ドラッカー理論の一部を岩崎氏流に具体論として置き換えた「一事例」を示しています。「ドラッカー理論」の本質を著した書籍ではないので、「ドラッカーを学びたいなら腰を据えて勉強するべき」「実務では役にたたない」などと評価をしている人は、見当違いなのです。

■「置換力」とは

岩崎夏海氏が自著で行ったように、「置換力」とは、ものごとを理解して咀嚼し、自らに適用できるように置き換え、位置づけする力です。そのためには、ものごとの本質を的確に捉える必要があります。「置換力」を身につけることで、先人たちがつくったツールや経験した事象を応用することが可能な、変化にタイムリーに適応する能力を持った人材となれるのです。「MECE」や「ロジックツリー」などビジネスでは定番となっている思考法も自分の身の回りの状況に適用できるように置き換える力がなくては意味がありません。

■「置換力」がないと形骸化した仕組みに

名高い経営マネジメントツールに「ISOマネジメントシステム規格」があります。組織が製品やサービスをうみだす過程において、関連してくる目標管理、教育、経営資源、人事、商品企画や設計、購買や製造・サービス提供管理、コンプライアンスなど、さまざまな経営マネジメント要素を、管理する仕組みを体系的に整理し国際機関の「国際標準化機構(略称ISO)」により制定された規格のことで、これをマネジメントに導入しようとしている会社も少なくありません。けれども、ISO規格も、自らの組織において、効果的な管理とするためには具体的にどのように適用させればいいのかをきちんと理解し、構築・利用しなければ、形骸化した仕組みができあがってしまい、効果を発揮することはないのです。

ビジネス書を読んできたのは良いものの、なかなか実践できないという人はもしかしたら「置換力」が足りないのかもしれません。日常にある問題を理解し、その都度、解決策を自分の力で考えていくことを習慣化してみましょう。

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