人生の岐路に立たされた時に使いたい、スタンフォード流“熟断”思考とは

人生には決断する場面が多くあります。今の仕事を続けているだけでいいのか?キャリアアップの為に留学をしたり、転職をしたりするべきなのか?パートナーとの結婚に踏み切るべきか?

このように人生において重大な決断を強いられた時、即断即決をしてしまうと命取りになる恐れがあります。
しかし、「誰でも確実に」最良の選択をする方法があるのです。スタンフォードで学びマッキンゼーで働いたコンサルタント・籠屋邦夫氏が考案した「熟断思考」についてご紹介します。


■「大事なこと」を決断するときに使おう

熟断思考を使うのに適しているのは、「これからの大事なこと」。

  1. 不確実性のもとで、
  2. 複数の選択肢があり、
  3. どのような価値判断基準に基いて決めるかで結論が大きく異なり、
  4. 下した決断次第で、自分や会社の今後の状況やあり方に、極めて大きな影響が出るということです。

熟断思考は、これらの課題に取り組む際に、「許される時間的制約の範囲内で、じっくりと問題に向き合い、時間をかけて考え、質の高い意思決定を行う」のに威力を発揮します。そのメカニズムについて説明します。

■熟断思考6つのステップ

熟断思考は、次の6つのポイントによって構成されています。

1. 悩みや課題のリストアップと全体観の把握

そもそもどのような課題に直面しているのか、本当に悩むべき課題なのか、悩み方は正しいのかを検討。課題がいくつかある時にはそれらをリストアップし、優先順位をつけ重要なものから検討していきます。

2. 個別課題のフレーム設定

1. でリストアップした優先順位の高い課題に対して、「いつごろどうなったら嬉しいか」というウィッシュリストを作ります。その目標に向け、自分が決めるべきこと、自分でコントロールできること、悩ましいこと、気になることなどを挙げていきます。それらを選択肢・不確実要因・価値判断尺度の3つに分類し、個々に検討を進めていきます。

3. 具体的な複数の選択肢の検討

視野を広く取り、実際に自分ができる行動には何があるか考えます。

4. 不確実要因の明示的な取り扱い

個々の選択肢を実行した場合に、結果に大きな影響を及ぼす不確実要因には何があるか考えます。そしてそれぞれの要因においてどれだけの確立でどのようなことが起こるかを考えます。

5. 価値判断尺度の認識とトレードオフ判断

選択肢を選ぶ上で、何を基準に選ぶのかを考えます。すると、ほとんどの場合、複数の選択基準が俎上に載ることになり、同時に達成し得ないトレードオフの関係も出てきます。その場合どちらを優先すると意思決定者のトータルの嬉しさが最大になるかを考え、判断します。

6. これまでの1. ~5. を統合した最終的な意思決定への取り組み

これまでのステップを踏まえ、選択肢ごとの不確実要因のシナリオとそれに応じた期待値を計算。振れ幅も考慮して設定した価値判断尺度に基づいて意思決定を行います。

この6つのステップを押さえた上で判断すれば、天才的ひらめきや熟練の判断力などがなくても、複雑な課題に対して誰でも確実に、後悔しないベストな選択肢にたどり着けます。仕事にもプライベートにも使える思考体系です。

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